物語を見つけること
ありがてぇ。朝から大事なことに触れることができたようで、確信めいている。その人は言う、「見つけるために生きているのだ」と。またある人は、「現実を物語にしている」という。
毎日、与えられた状況で、ただ一生懸命やるだけという生き方をしてきたのかも知れない。何かを見つけるときもあれば、見つけているのに見つけたという認識なくスルーしてきたことも多いだろう。それは自分の中の大切なものに気づいていなかったということもあるだろうし、触れていたくないもの、触れる必要のないものにも、たくさん、たくさん、いっちょかみしてきたからなんじゃないだろうか。
もしこれから、今までよりも、もっともっと、自分の心が喜び揺らぐもの、ずっと傍にいてほしい人、あってほしいものを見つけることができて、あるいはきちんと見つけたことを認識して、そこに物語をイメージすることができたら、それを作品にしていきたい。
そういうものしか、もう要らない。
悪い意味で心がざわつくもの、嫌悪感とか、呪いめいた感情は、わざわざそれを掘り下げて増幅させる必要はない。
そういう表現をしている人はたくさんいるけれど、その中でほんの一握りの素敵な人たちは、その暗く重たい感情の向こう側を書いている、描いている、歌っている、のだ、たぶん。
入り口と、出口は、なんでもない方がいい。なんでもなく、そのまんまで、考える間もなく飲み込んでしまえるもの、真っ直ぐ最初に心へと向かう表現が、いい。過程はいくら分析的であっても悪いことではないし、よほど相手も表現者でなければ誰もその部分を理解してはくれないだろうけれど、多くの場合誇るべきことの部類に入るのではないか。しかし、繰り返すけれども、入り口と、出口は、なんでもない方がいい。そして神がかった表現には、入り口と、出口しか、ない。
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2020年の日記
ただの日記です。毎日書くわけではありません。不定期ですが、目標は「ほぼ毎日」です。40才。本厄。名刺の肩書きは「プランナー、ミュージシャン…
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過去の日記
過去の日記、まとめました。2017年〜2020年くらいまでの、会社勤めをしていた頃の日記です。
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