「○○の件」で始まる話題、注意が必要です!
「〇○の件」で始める新規の話題、実は迷惑!?
正しい使い方でコミュニケーションを円滑に!!
こんにちは、かおりです!
今回は「〇○の件」の正しい使い方を伝授します。
コミュニケーションが仕事の要、一緒に円滑な人間関係を築こう!
ディスコミュニケーションの原因って様々ですが、「言葉の意味を正しく理解していない」ことが原因であるときって結構多いですよね!
そういう人に限って、「癖だ」とか「細かいことにいちいち煩い」などとよくわからない理屈をこねて免責しようとするのですが、これを読んでいる皆様はそういう「残念な大人」にならないよう、この記事を読んでしっかり勉強しましょうね!
言葉の意味と使い方
私たちの会話の中でよく使われるフレーズ「〇○の件」。
この表現は、話題を特定し、既にある程度認識されていることを前提とした言葉です。
しかし、新規の話題を切り出す際に急に「〇○の件」と言われることもありますが、これは実は迷惑な行為です。
突然の社内メール「スケジュールの件について」
これを聞いた瞬間、わたしは「あなたとの話題の中にそんな件ありましたっけ??」と混乱してしまいました。
それもそのはず、そんな”件”は存在しないんですよ。
その残念な大人クン曰く、「会議室の予約がブッキングしているので、どうしても譲ってほしい」ということだったんですよね。
そんなもん別に構わんのですが、それより問題は「新規の話題で『○○の件』と使っちゃってる」ってことですよ。
しかも何食わぬ顔で。
「何言ってんのオマエ」と言いたい気持ちを抑えつつ、私はこの混乱の原因を考えてみることにしました。
おそらくこの原因は、「件」という日本語の持つ意味を正しく理解していないことにあります。
具体的にどういうことでしょうか。
次の段落から解説していきます。
「件」の辞書的な意味
そもそも「件」とはどういう意味でしょうか。
私の大好きな「新明解国語辞典」には以下のようにあります。
①上に述べた事柄。
②すでに話題にした事柄を指す。例の。
新明解国語辞典 第八版より
この言葉自体は、事柄や問題、状況などを意味し、特定の話題や状況を指すのに便利な表現です。
ですが、この言葉を新規の話題で使う場合、相手はその話題についての知識や背景情報がないため、戸惑いや不安を感じることがあります。
この新明解の意味の通り考えると、「○○の件」という表現は、既に話題にしたことがある事柄についてのみ用いるということになります。
単純に、複数ある相手方との話題のうち、他のいずれでもないそれであるということを限定するために「スケジュールの件」と表現するわけですね。
即ち、その相手方との話題がひとつしかないのであれば、「この間の件」と言ってしまっても理論上は伝わることになりますね。
逆に、スケジュールに関する話題が2つ以上存在しているときは、「スケジュールの件」と言っても伝わりません。
「どのスケジュールの件ですか!」という質問を無駄に相手にさせることになるだけです。
新規の話題での問題点
他の例を考えてみましょう。
例えば、ある人が突然「〇○プロジェクトの件」と言われたとします。
相手はそのプロジェクトが何であるか、どのような状況で進行しているのか、どのような問題があるのかなど、一切の情報を持っていないかもしれません。
そのため、この言葉を使うことで相手に混乱を与え、円滑なコミュニケーションを阻害してしまいます。
コミュニケーションの配慮
会話は相手を理解し、共感するための手段です。
新規の話題を切り出す際は、「〇○の件」という表現を使わず、まずは背景情報や話題の概要を説明し、相手が理解できるよう配慮することが重要です。
「自称忙しい人」に限ってこういうことを省略しがちです。
先にも説明した通り、そんな天才的な省略をしたところで、結局相手方に「どの件ですか?」「そんな件ありましたっけ?」などの無駄な質問を強いることとなり、結局は手間です。
おそらくはその「自称忙しい人」は、自らの忙しさをアピールして慰めてほしいか、もしくはそんな無駄な会話ばかりしているから時間が無くなって忙しいかの2択ですね。
次回から「残念な大人」改め、「可哀そうな大人」とでも呼ぶことにしましょうか。
相手に配慮した会話を心がけよう
新規の話題を切り出す際に「〇○の件」と言ってしまうことがある人は、今一度、相手の立場に立って会話を進めることを心がけましょう。
相手に配慮したコミュニケーションが、より良い人間関係を築く第一歩です。
これで、「〇○の件」の正しい使い方と配慮が分かりましたね。お互いに理解し合い、より良いコミュニケーションを目指しましょう。
次回もまた、ビジネスシーンでの効果的な会話術についてお伝えする予定ですが、気が変わったら唐突に違う話をします!お楽しみに!
それでは、またお会いしましょう。
美少女エージェントのそうまかおりでした!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?