河内 佑介 |カミナシ

SaaSスタートアップ カミナシのCOOをしています。

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最近の記事

諸説あるSaaSの「事業開発/Bizdev」という役割と、カミナシの事例

こんにちは!カミナシでCOOをしている河内です。 直近数ヶ月はマルチプロダクト化が進む中で新規事業の立ち上げやM&AでグループジョインをしたチームとAIプロダクトの取り組みを進めたりと、事業開発に関わる業務に奔走しています。 今回は、その中で考えた事業開発/Bizdevという役割をテーマに書きたいと思います。 「Bizdev」という職種の分類Bizdevという職種は、企業やビジネスモデルによってその定義が大きく異なります。また、同じ企業内でも事業フェーズに応じて役割が変

    • カミナシの「最初の100人」、SaaSスタートアップの組織はどう拡大するか

      SaaSスタートアップは最初の100人にどんな人材を採用すべきでしょうか。 こんにちは、カミナシでCOOをしている河内です。 早いものでカミナシに入社して、3年半が経ちました。入社当時は9人目社員でしたが、現在では正社員で100人規模となり、これまでの組織拡大について尋ねられることも増えました。 私自身も先輩スタートアップから聞いた話を参考にさせていただくことも多かったため、本記事ではカミナシでの100人までの組織の変遷をフェーズごとに振り返るとともに、いま見えてきた組織

      • カミナシがAIスタートアップを子会社化した理由 ~現場SaaS×AIの未来~

        こんにちは、カミナシの河内です。 ニュースリリースにあった通り、カミナシはAIスタートアップである株式会社StatHackの株式を取得し100%子会社としてグループにジョインいただきました。 今回はカミナシからの視点でM&Aに至った背景を書きたいと思います。 (StatHackの詳細はCEOの松葉さんがnoteで公開してますので、こちらをご覧ください) StatHackについてまずはじめに、StatHackについて紹介します。 StatHackは、東京大学松尾研究室発の

        • あいまいさのマネジメントとネガティブ・ケイパビリティが経営に必要だ、という話

          こんにちは、カミナシの河内です。 みなさんビジネスシーンにおいて「あいまい(曖昧)」というワードをみたときに、どのように感じますか? おそらくネガティブな印象を持つ人の方が多いのではないでしょうか。 私自身が過去には「あいまい=悪」と捉え「早く明確にしたい」「結論を出したい」と考えていました。(特に大企業に所属していた際に、その傾向が強かったように思います) しかし、経営に関わる中で「あいまいさ」は排除するのではなく、適切にマネジメントして取り入れた方が良いと考えるよう

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        • 雑談・TIPS
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        記事

          「アーリーステージ」を卒業するためにバリューを改定した話

          カミナシでは、2022年7月に新しいバリューを2つ追加し、5つのバリューを「KAMINASHI 5 VALUES」としてリニューアルして公開しました。 新しく追加されたバリューは「自分リノベーション」「外向きベクトル」の2つです。 今回は、バリュー追加の背景や、新バリューの内容について書きたいと思います。 バリューの位置付けはじめに、そもそもカミナシにとっての「バリュー」の位置付けを書きたいと思います。 カミナシにとっての「MVV」の定義は以下図の通りです。 それぞれ

          「アーリーステージ」を卒業するためにバリューを改定した話

          SaaSスタートアップのプロダクト開発(シード〜シリーズA編)

          カミナシでCOOをしている河内です。 カミナシでは、現場で働くノンデスクワーカー向けにSaaSプロダクトを提供しています。 2020年6月にリリースしたプロダクトの導入社数は右肩上がりで伸び続けており、毎日数十万件のデータが紙の代わりにモバイルで提出されるまでに成長しました。 SaaSスタートアップの成長ステージを 1. Product-Market-Fit期(プロダクト価値の検証) 2. Go-To-Market-Fit期(ビジネス戦略の検証) 3. Growth & 

          SaaSスタートアップのプロダクト開発(シード〜シリーズA編)

          なぜカミナシは「出社を前提としないワークスタイル」を選択したのか

          こんにちは!カミナシでCOOをしている河内です。 新型コロナウイルス拡大によるはじめての緊急事態宣言から、1年半が経過しました。 あらゆる企業が新しい働き方を模索してきた期間だったと思います。徐々にワークスタイルも「コロナ禍」の暫定対応から、「コロナ後」も含めた新しい働き方を意思決定するフェーズに変わってきたように感じます。 カミナシでも議論の末、リモートワークに関する働き方のポリシーを定めたので、その内容や背景について本記事で公開していきたいと思います。 コロナ前は

          なぜカミナシは「出社を前提としないワークスタイル」を選択したのか

          「デスクレスSaaS」とは?一体何がおもしろいのか。

          私が所属する株式会社カミナシでは、すべての現場を持つ法人向けのSaaSを提供しています。最近では「デスクレスSaaS」と呼ばれるカテゴリで紹介されることも多くなってきました。 私自身は、これまで人事や営業などデスクワーカー向けのSaaSを中心にキャリアを積んできましたが、現場で働くノンデスクワーカー向けのデスクレスSaaSはそれらと違ったおもしろさがあると気づき、その魅力と可能性を感じる毎日を送ってます。 今回はそんな「デスクレスSaaS」をテーマに ・デスクレスSaaS

          「デスクレスSaaS」とは?一体何がおもしろいのか。

          カミナシで取り組んだ6ヶ月。SaaSスタートアップのGo-To-Market 実践編

          顧客に求められる素晴らしいプロダクトを作れたスタートアップは、次は何に取り組むべきなのでしょうか。 こんにちは、ノンデスクワーカー向け現場管理SaaSを提供するカミナシの河内です。 今回は、そんなお題の記事を書いていきたいと思います。 先日カミナシは数多くのスタートアップ企業が参加したIVS LAUCHPADで優勝することができました。 評価いただけた理由としてプロダクトのUIUXや市場のユニークさに加え、リリース後の約6ヶ月でリード数や受注数、MRRなど事業成長を証明

          カミナシで取り組んだ6ヶ月。SaaSスタートアップのGo-To-Market 実践編

          カミナシの副業入社者向けガイドラインを公開します!

          ノンデスクワーカー向けの現場管理SaaSを提供するカミナシで事業責任者をしている河内です。 カミナシは1年前まで 「うちの会社は副業の人をうまくマネジメントできるイメージもないし、ワークしないよね」 と副業で人を雇うことに対して否定的な会社でした。 そんな状態から採用を強化する中で自然と副業社員の人数も増え始め、現在では社員15名+8名の副業社員の方が活躍しており、直近3ヶ月で3名の方が副業から正式入社に至っています。 そんなこともあって、先日カミナシの副業人材に対する取

          カミナシの副業入社者向けガイドラインを公開します!

          カミナシが抱える100問 「採用ウィッシュリスト」を公開しました!

          こんにちは、カミナシでPMM兼採用担当をしている河内です。 最近ありがたいことにプロダクトを正式ローンチしたり、代表が出したnoteを多くの人に読んでいただいたりと、少しずつですが「カミナシのことを知ってます」という方にお会いする機会が増えてきました。 その中で痛切に感じたこと。 それは、僕たちのように10名しかいない無名なスタートアップにとって「会社・事業の説明コストを下げること」というのは、成長スピードを10倍にも20倍にも加速させる価値があるということです。 採用

          カミナシが抱える100問 「採用ウィッシュリスト」を公開しました!