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描く仕事。
“視覚”とは、目に映るものだけを指すのだろうか。
光、色、形、そして瞬間。
それらを「見る」ことは、生きることそのものだと思う。
見ることは、ただ見るだけではない。
私たちは、感じ、考え、想像し、そして未来を思い描く。
そんな視覚を、私は「描く」ことで形にしてきた。
会社のインフォグラフィックの仕事では、データや人々の対話や組織や社会のビジョン、農民イラストでは農的暮らしや自然生態系を、
そして、自分自身のライフスタイルや哲学を「カク」ことで、
社会と共有してきた。
描くという行為は、無限の可能性を秘めている。
それは伝えること、つなげること、共感を生むこと。
そして、ときに、自分自身を見つめ直す旅になる。
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私はこれまで、視覚を「描く」プロフェッショナルとしての道を歩んできた。
人々の心を動かすためのデザイン。
自然や地域社会を守るための図解。
未来を描くためのプロジェクト。
でも、それだけではない。
「描く」という行為は、自分の哲学を育てる手段でもある。
私が信じるのは、「視覚」で人と社会と地球をつなげること。
そして、その視覚を形にすることで、私たちの生きる世界を少しずつでも変えていくことだ。
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未来を思い描く
これから先、私が目指すものは何だろう。
それは、「人と社会と地球が共に育まれる未来」。
それは、見えないものを可視化する技術であり、
地域や自然の持続可能性をデザインする哲学でもある。
視覚は、未来を映し出す鏡だ。
でも、その鏡に映るだけでは足りない。
「描く」という行為で、その視覚を未来の形にしていく。
私にとっての仕事は、その繰り返しだ。
視覚を描き、視覚を届ける。
そして、その視覚が誰かの新しい一歩をつくることを願う。