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第24回:たった一人を熱狂させる/真似ぶの先には無駄がある

こんにちは、株式会社TO YOUの岩下です。

第1回から第4回で「たった一人を熱狂させる」という弊社コンセプトと渋谷・神泉で営業しているセレクトショップR for Dにどう落とし込んでいったのか、という全体像をお話してきました。

第1回:たった一人を熱狂させる
第2回:たった一人を熱狂させる/R for Dの場合
第3回:たった一人を熱狂させる/R for Dの仕組み(前編)
第4回:たった一人を熱狂させる/R for Dの仕組み(後編)

第5回目では私の自己紹介もしましたので、第6回以降はもう少しディテールに注目してミクロに切り分けたテーマを取り扱っていきたいと思います。
テーマ設定は気まぐれです。

せっかくなので続けたいなと思っていますが、どこまで持つのか。
毎日1つ文章を書くことを続けるというのは結構大変なことなのだと毎日感じます。でもやっぱり反応をいただけると頑張れる気がするので、ぜひスキやフォローなどお願いします。

第24回のテーマは「真似ぶの先には無駄がある」です。

英語の学習法で、シャドーイングというのがあります。お手本となる音声を聞いた後にその音を真似して声にだす練習のことです。海外ニュースやTEDの真似して練習したりという話は聞きますね。私はもっぱら中学生時代にビートルズを聞いて英語耳を作ったので、アメリカンイングリッシュが今もどうも苦手です。

英語じゃなくても楽曲に合わせて歌ったり、アニメのキャラのセリフを真似したり、いろんなことで使えそうです。

ツイッターのファッション界隈ではパクることについて最近も議論がされていますが、学習目的であればパクるのは非常に有効です。それをそのまま自分のデザインした商品として販売してしまうのはクソダサいのでやめたほうがいいと思いますが。

ところで私もかつて嗜む程度にネット麻雀に参戦した時、このシャドーイングに近いことをやってみたことがあります。

多分このサイトだと思うのですが、プロ雀士も参加していて彼らの牌譜(将棋でいう棋譜)をみられるシステムがあり、私は当時灘麻太郎というヒゲの怪しいおじいちゃんを完コピしてみようと思って研究していたことがあります。

ひたすら灘さんの牌譜を眺めてはオンラインで対戦を繰り返すのを1、2週間も続けていると、だんだんとあぁきっと灘さんだったらここはこうするんだろうな、知らんけど、みたいな感覚が出てきまして、割とサクサク昇級昇段してゲーム内では2段か3段くらいまでいったような覚えがあります。

実際は点数計算などの細かいルールもよくわかっていなかったので、リアル麻雀は今でもできないんですが。

これ、つまりパターンは掴んでいるけど、実質は理解していないんですね。オウムと似たようなものです。

さらに言えば、理解していないのにある程度のところまで行けてしまう。

このくらいの話、大学受験のセンター試験で80点取れればいいやくらいの理解度を求めるのであれば正直学習としてコスパはめちゃくちゃいいと思います。

解の公式を導けなくても、暗記してれば二次方程式が解けちゃうやつです。

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ただしそれ以上は行けません。応用もききません。答えのない道を進むこともできません。オリジナルではありません。

少し話せば理解していないこともすぐわかります。

興味があることなら、そのやり方から次のステップに進んで欲しいと思います。

しかしこの80点から先の1点を積み上げるのは大きな荷物を持って山道を1歩ずつ登っていくような地道な作業の繰り返しです。

80点を90点にするために必要な学習量・理解レベルは70点を80点にするために必要な学習量・理解レベルの10倍くらいのイメージです。

時間がかかるし辛いしそこまで頑張れないよとなればそれまで、未知の果てしない広さに心躍らせるあなたには無限の可能性が待っていることでしょう。

ちなみに私は麻雀はすぐ飽きてしまったのでその境地に踏み入ることはできませんでした。

少し話が変わりますが、私は効率よく要領よくというのが好きで、それについて納得いくまで考え続けられるタイプですが、ときどきなんで効率を追求しているのか考えてしまうことがあります。

一番自分でしっくりくる言い方をすると

無駄なことをたっぷりする時間を確保するために、やらなきゃいけないことは効率化したい。

そんなきもちです。

真似ぶの先には無駄がある。

結局効率よくするそもそもの動機は未知を探検する時間を確保するためだったりして、それは周りからみたら無駄な時間なのかもしれないと思います。

でも、私は思うのです。可能性は無駄の中にしかないと。

googleさま筆頭にスーパー優秀な人たちが世の中を(比喩ではなく)日ごとに便利に、効率的にしていってくれています。今までの仕事や作業が効率化された結果、私は時間を与えられます。いっそ極端に言えば、洗濯板で洗濯する代わりに洗濯機が洗濯してくれるから私は素人ながらこうして毎日2,000字も文章を書き続けるだけの時間を与えられている。

文章を書くことは生きるためにダイレクトに必要なことではありませんが、自分の頭の中を整理し、読んで知っていただけたら、これから何かおもしろいことが始まるんじゃないかと、期待してワクワクしながら無駄な時間を費やしている。

そういう意味で、効率とか利便性の枠の中で真剣勝負しようという世の中ではもうなくて、いかにニヤニヤしながら無駄なことを楽しそうにやるか勝負の世界になってきているように思います。

いけ好かないタイトルだけどおもしろい本をご紹介して今日はお開き。


今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

株式会社TO YOUでは、それぞれの「たった一人を熱狂させる」を実現したいビジネスパートナーを募集しています。
ファッション業界でも、そうでなくても、どちらでも大丈夫です。
私たちはより多くの人が熱狂を形にできる社会がいい社会であると考えています。

あなたの熱狂を私たちに教えてください。そして一緒に実行しましょう。
反対の場合もあるかもしれません。
ビジネスのバックグラウンドがあるあなたであれば、そこでどんな熱狂を起こせるのか、私たちにも一緒に考えさせてください。

ご興味をお持ちいただけたら、Twitterのフォロー、DMやメールでのご連絡もお気軽にお願いします。

Twitter: @Iwashitayusuke

Mail: iwashita@deedfashion.com

第1回:たった一人を熱狂させる
第2回:たった一人を熱狂させる/R for Dの場合
第3回:たった一人を熱狂させる/R for Dの仕組み(前編)
第4回:たった一人を熱狂させる/R for Dの仕組み(後編)






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