Horse to the Water by Sam Brown

先日、映画「コンサート・フォー・ジョージ」を観た。2002年におこなわれたジョージ・ハリスン追悼コンサートの記録映画。

コンサートの音源自体は、わたしはずっと前にCDを買って持っていたのだけど、映像つきはやっぱり違って感動的なものだった。そのなか、CDには版権などなんらかの事情があったのか収録されていなかった曲があった。

Horse to the Waterがその曲で、歌っているのはサム・ブラウン。名義としてはJools Holland and Sam Brownとなっている。実はこの曲、ジョージ・ハリスンの死後ジュールズ・ホランドのアルバムSmall World Big Bandで初公開されたもの。ジョージ最期の曲ということで、わたしもそれが目当てで購入した。

You can take a horse to the water but you can't make him drink
馬を水場に連れて行けても飲ませることはできない(拙訳)

最後の最後までシニカルなジョージ節。コンサート映像のなかではインド音楽(インド哲学)の影響もしっかり伝わっていたから、なおのこと深みを帯びている。

これを歌ったサム・ブラウンは、このコンサートの盛り上げ役でもあるジョー・ブラウンの娘。わたしは件のジュールズ・ホランドのアルバムで初めて知って、彼女の歌うValentine Moonは今でもよく聴く大好きな曲だ。そのサムがジョージの最期の曲をこのコンサートで歌っていたことはまったく知らなかったので、これはわたしにとってビッグ・サプライズだった。映画館まで行った甲斐があった。

というわけで、今月の21日の音楽はジョージ・ハリスン追悼コンサートでの曲。これが早くもYou Tubeに上がっていたことに感謝しつつ。

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