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毎日描いて6000枚

先日、独自ドメインを取得してから20年が経ったことを書いた。

その6日後に、実はもうひとつ、記念になる数字に到達したものがある。わたしが毎日描いているスケッチだ。「一日一画」と題して、2005年の年始から続けている。実に、まる16年が経った。作品数は、この1月15日で6000点を数えた。たまに描けない日もあったけど、1日に複数枚描く日もある。数えたら、1年あたりの平均が374点。1年が365日だから、ほんの少しだけ多めに描いている計算になる。基本的に毎日1枚ずつ描いて、アップロードし続けている。

6000点の作品のうち、技法(画材)ごとの内訳は、オイルパステルが2750、鉛筆が1247、ペンが1833、そして木炭が170と、かなりばらつきがある。実に半数近くの46%がオイルパステル。今や、わたしのメイン画材だ。2002年にケニアに駐在した際、油絵の道具を持っていけない、という理由で始めたオイルパステル。まさかこんなに長く使い続けるとは、その時は想像だにしていなかった。

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画材の話は、また後日あらためて書くことにして、今日はこのブログについて。

はじめ、「一日一画」のブログはcgi対応のレンタルサーバで作っていた。cgiとは、ウェブサーバでプログラムを動かす仕組み。レンタルサーバで使えるブログツールのプログラムを探して、最終的にteeter totterというシェアウェアを購入した。このブログツールは、動作部分と表示部分が分かれた構造になっている。デザインをHTMLとCSSだけでカスタマイズできるのと、作成したエントリに静的URLが割り振られるのが、ブログでポートフォリオを兼ねたい目的に合っていた。

今はレンタルサーバを解約してしまったので、この時の画面が再現できない。パソコンの中の、古いウェブサイトをコツコツ作っていた時のデータを探したら、ひとつだけ小さな小さなスクリーンショットが残っていた。下の画像は、サイトマップに表示させていたミニ画面(ページの作りが実に懐かしい!)。開設当初、いや、試作段階では、タイトルが「daily drawings/paintings」だったけど、直後に「一日一画」にしたのを思い出した。

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その後、荒らしコメントやスパムに悩まされたり、サーバがアタックされて、ログが壊れてしまうなんて事態も経験した。バックアップからブログの内容を復旧し、失われてしまったデータは、パソコンからアップロードし直した。

外部からのアタックは、放置すれば深刻な事態に陥る。現実世界に警備会社が存在するように、ウェブの世界でも常時監視できるようにしなくてはならなくなる。こうした出来事を経て、外部のサービスを利用して「一日一画」を仕切り直すことも考えはじめた。

その当時、ネット上での情報発信は、ブログからソーシャルメディアに主流が移り、各種のサービスが独自性を競いはじめていた。わたしも幾つかのソーシャルメディアにアカウントを持っていたのだけど、中でも気に入っていたのがtumblr。

当時のtumblrには、二次創作が多かったけれど、実にさまざまな作品が公開され、自由で自律的なやりとりが盛んなコミュニティが存在していた。そのtumblrは、ポートフォリオとしてのアウトプットも想定された設計になっていて、魅力的なデザインテンプレートが多数公開されている。

わたしが転職した2013年。宝石学関係の資格取得の勉強もしていた。そのため、自力でのウェブサイトのアップデートがかなり負担になり、「一日一画」は続けていたけれど、その他が放置気味になってしまっていた。それなりのレンタル代を支出して、お金を産まないウェブサイトを維持しつづけることにも疑問を感じ始めていた。

そこで、画像メインで管理しやすいtumblrに移行して、「一日一画」も合わせてウェブサイトを作り直すことにした。

移行作業を始めたのは2013年末。なんとtumblrは、ログの一括移動に非対応だったので、時間を見つけてはコツコツ手動でアップロードし直した。それまでの作品を手動で移植し、毎日の作品は、従来のブログで更新し続けた。移植作業がリアルタイムに追いついて、tumblrに一本化できたのは、1年半後の2015年の6月だった。

そしてようやく、レンタルサーバを解約。tumblrで再構築したウェブサイトに独自ドメイン"artist-at-heart.com"を割り当てたのが、現在のわたしのウェブサイトだ。

このnoteの見出し画像は、ブログ「一日一画」のヘッダ部分。このnoteを書くのに合わせて、全体の色調とわたしの写真も数年ぶりに更新した。この画像に部分的に見えているのは、昨日描いた6015作目の愛猫の鉛筆スケッチ。

6000枚というと、それなりに大きな数字だけど、もっともっと多作なクリエイターは大勢いる。ギネス記録のパブロ・ピカソは油絵と素描で13500点、版画で10万点というし、手塚治虫も漫画の原稿を10万枚以上描いたという話だ。数だけで比較すべきものではないけれど、描ける限りは毎日描き続けて、せめて10000枚には到達できれば良いと思っている。

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