言語化と説得力の壁を解消してみる
001.得意と根拠
カップ麺にお湯を注いで3分待つだけで「ラーメン」を作る事ができますね。
では僕は、得意料理は「ラーメン」と言えるでしょうか?
答えはNOだと思います。
それは、「作ったラーメン」に説得力がないからでしょう。
その説得力というのは、過程への説得力であり、
使った技術という根拠に集約されると思います。
具材を切ったり煮たり、麺を茹でたり、手間や工夫を加えていく。
つまりそれは、切る技術、味付けの技術、etc...を集約させた結果「ラーメンを作る事」ができたということ。
「技術を集約して別のものに昇華させた。」
この一連の過程に根拠が生まれます。
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話をラーメンから言葉に戻してみます。
理論、証明、思考法、様々な知識を得ても
自分の言葉に説得力がないと悩む事があります。
・話し方の順番、でも
・資料の美しさ、でも
・会話のテンポ、でも
カバーしきれない、不自然な差を感じる事があるのです。
ここには「言語化」と「説得力」の壁があるのでは無いかと思っています。
この謎の壁というのは、デザインの技術力の差ではありません。
コミュニケーション能力というにはあまりに包括的ですし、
「自分の言葉にする技術」というには少し乱暴な気もします。
この壁は、まさに「料理」でいう所の、「調理」にあたる部分。
・焼き
・揚げ
・茹で
などなど
知識という素材を調理して言葉にする、「手段とその技術」と言えるでしょう。
つまりこの謎の壁は、
知識を美味しく調理するための「手段の選択とその技術」であり
その正体は「素材を再構築する技術」です。
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002.身近にある説得力の塊
では、具体的な解決方法を書いていこうと思います。
その前にこの画像をご覧ください。
以前のnoteで、これは「頭が良い」というよりも「発想の瞬発力が高い」と書きました。
右の人の中ではりんごを「具体的」に捉え、それを関連づいた事柄に「抽象化」している。
りんご =(具体化) りんごのシルエット =(抽象化)Appleのロゴ
という思考の流れです。
この一連の流れが再構築です。
まだわかりづらいので画像を修正します。
頭の中を一段階上に引き上げるイメージです。
話の上手い人は「例え」が上手いと言いますが、まさにそれは再構築です。
お笑いの「たとえツッコミ」というのも
ボケという具体的なモノを、「関連付いたモノに抽象化」という再構築をする事で、受け手に「あ〜わかる!」と思わせる事を成功させています。
この「あ〜わかる!」こそ、説得力の塊です。
再構築が成功した結果、笑いが生まれるのです。
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003.まとめ
説得力のある言葉を選んで話すと、共感や紐付きを呼び
さらなる解決へとチームを前進させる事ができますね。
「自分の言葉にする」という少し乱暴な技術も
「知識」という模範解答を再構築して、
「共感できる言葉に引き上げること」と捉えると相手に伝わりやすい言葉にできると思います。
エンジニアと話すときにデザイン専門用語を使わないのと同じように、
双方向で理解度の深い言葉を選ぶ力を鍛える事で再構築はできてくると思います!
では、また!
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