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草刈りをいっしょにやって楽しいのか?祭事の準備をいっしょにやって面白いのか? @山里ひとなる塾

田舎へ移住して集落の営みにはじめて参加したとき、なんか嬉しくも、楽しくも、面白くもあったことを思い出します。当たり前になった今はそんな感覚も薄まったけれども、近所の皆さんと集まっていっしょに汗を流して、なんでもない会話をしながら過ごす時間は嬉しい時間でもありました。もちろん大変な面もあるし、面倒くさい気持ちもある。ただ、だいたいそれはやったあとは忘れている(笑)

2009~2011年の日本再発進!若者よ田舎をめざそうプロジェクトからはじまり、移住の相談にもたくさんのって、仕事の手当をしたり、暮らしのサポートもしたり、事業をいっしょにつくったり、昨年度からはじめた山里ひとなる塾でも、とよたの山里応援隊でも、さまざまな受け入れをしてきました。最近は、移住以上にまちに暮らしながら地域にかかわってくれる人たちが増えてきたように感じます。特に若い人たち!(写真は古民家こらっせるのうえちゃん(笑))

まちから足を運んで草刈りや祭事など集落の営みに参加させてもらう。

えっ?何が楽しいの?大変なだけじゃん。

普通はそう思う(笑)そうなんだけどもそのプロセスのなかに学び合いがあふれていると感じています。実際に、これまでの自分自身の経験でもあり、関わってくれた人たちの話を聞くと、「作業終わった後もらった菓子パンがすげぇうまかった。」と興奮して話をしてくれたり、「役に立って嬉しいかった。」とか、「もう少しあそこもきれいにやりたかった。」とか、地域の人からしてみたらお礼を言いたいところを逆にお礼をいってもらったりします。

自分自身の感覚を思い出してみると、単純に体を動かすことの心地よさ、それが一人ではなく誰かと共に同じ方向をみて営みをとおしてコミュニティの一員になったような嬉しさ、あぁこうやってずっと脈々と継続してきたからこその今の風景が広がっているのだなという時間の流れの壮大さ、自然の力強さと畏怖の気持ちが沸き上がってきたようでした。

昨年度の山里ひとなる塾の塾生の皆さんもはじめての経験で戸惑う気持ちもありながら(それは集落の人たちも同じ)よくある田舎体験イベントのようなお客さんと参加者という関係性ではなく、同じ方向を向いたコミュニティの一員のような感覚になる不思議な感覚になった様子でした。

山里ひとなる塾では、わざわざ仕立てたイベントではなく、集落の営みにそっと入れてもらうという活動になっています。たしかにひとまずは体験ですが集落の皆さんと対面するというより横に並んで同じ営みをするプロセスの中で、塾生の皆さんはもちろん集落の皆さんにも学び深まる機会になることを1年を通して感じました。

1回の体験では感じられない学びがここにはあります。集落の人たちとの関わり合い、仲間たちとの関わり合い、自然との関わり合い、サポートしてくれる講師の皆さんとの関わり合いもあり、充実した1年になると思います。

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