見出し画像

先生ガチャを考える

人間の悩みの9割は人間関係と言いますが、その中でも特に大きなのは「上下が発生する場所での人間関係」でしょう。
とりわけ学校の先生というものは変えることができないですし、多感の子ども時代を形成する中で大きな問題ともいえると思います。
(会社であれば極論仕事変えればいいですから)

僕の小中の時代の先生はかなりアクが強かったし、正直体罰もありました。
竹刀でお尻とぶっ叩かれるとかビンタとか、僕は当たっていませんがこめかみ掴んで持ち上げる人もいましたね。
ただ、一方で今の学校の空気感と違って緩さというか余白的な部分があったのかそこまで深刻に捉えていなかったかなとも思います。

一方で今の学校の先生は大変です。
仕事のリストラは無しにどんどん仕事を増やされ当然体罰などもってのほか、さらには聡明な方であれば今のシステムが時代に合っていないこともわかっているけどそれでも変えられないもどかしさ。
それと残業をいくらしても定額働かせ放題。
学歴からのマウントやモンスターペアレンツからのクレーム。就職希望の倍位率が下がり教師自体のレベルも下がっていく。
大人になった今、先生のストレスはかなりのだろうと予想がつきます。

今の子どもたちは昔とは違う

そんな先生に日々接する子どもたち。
僕が子どものころ(30年くらい前)と大きく違うところがあります。
それは情報収集力が段違いということ。インターネットを駆使してそれこそ大人より知っていることもたくさんありますし、YouTubeの影響で先生を論破したがる子が出てきたりも。
今のシステム上は「先生が教えて生徒が学ぶ」だけど生徒はネットで知っていたり、塾で先に学んでいたりしていることも多い。
そこでもし生徒が「あ、この人大したことない」って思ったら徐々に学級崩壊に向かう可能性もあるし、力で押さえつけようとすれば、(理不尽は社会に出る練習として合ってもいいけど)過度な理不尽として子どもたちの気持ちを削いでしまうというのも目の当たりにしたこともあります。

もちろんのことですが、素晴らしい先生もたくさんいる一方で生徒と馬が合わなかったり、現行のシステムでの先生をするのに向いていないと「先生ガチャ外れた」となってしまう確率が増えるのは致し方ないし不登校の原因になったりすることもあるでしょう。
(「生徒ガチャ」の可能性もありますが)

『上から下』から『横並び』に変えていく

「ググる」「AIに聞く」
答えのある問いを解くのはすごく簡単な時代です。
従来の『上から下』の教育は時代遅れだと僕は思っています。
それよりも『横並び』で答えのない問いを一緒に考える。先生も一緒に考えて学ぶ、時には子どもたちの発想に先生が感嘆する。
そんな授業ができるように一刻も早く変わってほしいなと思います。
(その方が先生も楽しそうだなと僕は思いますが…)
そういう授業は徐々に増えてきているみたいですがカリキュラムのリストラをしていないので枠がなくて比率が低すぎます。

ちなみこれまでの勉強を否定するものではないですよ。
これまでの勉強は社会で生きていくための知識だったり、答えのない問いを考える時の論理的な思考力を養うために必要だけどそれは先生はやらなくて動画でやって余った時間で取りこぼしている子たちをフォローしたり時代にあった事柄に時間を割けるようにすればと思っています。

とはいえ、あと10年は変わらないんでしょうね。
(その頃にはうちの子も大人ですわ)
日本ていつまで昭和を彷徨っているんだろうとちょっとゲンナリしちゃいそうな今日この頃です。

**********************

HSPとビジネス ユウスケ
万能感とHSPで人生を拗らせるアラフォー。 これまで経験した仕事は飲食15年、カメラマン、内装業、農業、研ぎ屋。 昔の経験を活かして今は田舎町で研ぎ屋を営む。 子どもの教育や社会の仕組みに興味があり思いついたことを日々発信。


いいなと思ったら応援しよう!