東日本大震災の発生から12年目に際して改めて思うこと
本日、2011年3月11日(金)の14時46分に東日本大震災が発生してから12年が経ちました。
犠牲者の皆さんへの哀悼の意を表するとともに、今なお避難生活を余儀なくされる3万884人の方々[1]に思いを致すとともに、改めて防災・減災への心構えを新たにするところです。
ところで、すでに本欄が指摘するように、東日本大震災は多くの人にとって過去の出来事となっているとともに、震災そのものを体験しない人々も増えています[2]。
その様な状況の下では、「千年に一度」「古今未曽有」と称される東日本大震災であっても、記憶が急速に風化するのは当然です。
それだけに、たとえ一時であるとしても記憶の風化と体験の忘却の中から東日本大震災を思い出し、その意味を問い直す重要な機会として3月11日を過ごしたいと思います。
[1]全国の避難者数. 復興庁, 2023年3月7日, https://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat2/sub-cat2-1/20230307_kouhou.pdf (2023年3月11日閲覧).
[2]鈴村裕輔, 「東日本大震災の発生から10年」に際しての所感. 2021年3月11日, https://researchmap.jp/blogs/blog_entries/view/76353/456f1739e30cc16445c941c2fb0c5257?frame_id=435622 (2023年3月11日閲覧).
<Executive Summary>
The 12th Anniversary of the Great East Japan Earthquake of 2011 (Yusuke Suzumura)
The 11th March, 2023 is the 12th Anniversary of the Great East Japan Earthquake of 2011. In this occasion we remember the disaster and take the new step to maintain our each memory again.