オンボーディングを考えてきた僕がオンボーディングをうける経験
人事としてオンボーディングは重要なテーマの一つ、これから入社してくる人がどんなエクスペリエンスをして、活躍への道につながっていくのか、その第一歩目だからです。
オンボーディングをする側の思考については、いつも考えてきたし、特にコロナになってからはオンライン面接、オンライン入社、オンライン研修と変わってきた中でどこの会社もオンボーディングをトランスフォームしてきたと思います。
オンラインが故に、仲間ができづらかったり、話ができる人がみつからなかったりして、辛くなっている人も沢山みてきました。受け入れる会社側としてのオンボーディングについては、前にTUNINGという人事コミュニティでデザイナーのはるみんと一緒に作った下記が一番まとまっているかと思います。
前置きが長くなりましたが、今日はオンボーディングを考えてきた僕が転職し、コロナ化で転職をしてオンラインでオンボーディングをする?うける?(ややこしいwww)立場の目線で考えていることを書きたいと思います。入社する個人の側の心構えがあれば、どんなオンボーディングでも、うまくいく確率はあがると思います!
あくまでも個人的な経験なので、環境や役割によって違うと思います。
1. 何もしない宣言
2.耳は二つ、口は一つ
3.心を空っぽにする修行
4.ステークホルダーの認識を揃える
5.僕の90 days
1. 何もしない宣言をする
これは前職でエージェントから人事に転職した時に楽天ピープル&カルチャーラボ代表の日高さんと飲んでいた時にもらったアドバイスで一番助かったものです。
入社したばかりの時は早く貢献したいという焦る気持ちがあるので、自分にできることを探す、頼まれたことはとりあえずやってみる、色々経験値をもとに提案する、結果、めちゃくちゃ忙しくなるという状態になりがち。
こうなることの弊害は何かというと、その会社のことを学ぶ時間と機会がなくなるという事です。会社のことをわからないまま自己流で突き進むと必ず事故ります。僕も何度も事故って炎上してきました。
なので、入社前に、「入社してから1-2か月は何もしません」と宣言します。何もしないというのは、業務を受けない、ということです。これやって、あれやって、こういう場合はどうするの?あ、それ経験あるからやります!で、3日でパンパンになります。
僕の場合は前職も今回の転職も、「1-2か月は色んな人の話を聞いて会社のことを学び、戦略を立てたいので、役員の皆さんとの1on1をセットしておいてもらえると嬉しいです!」とお願いしました。これに通常のオンボーディング研修が入るとあっという間に2週間が過ぎます。
2.耳は二つ、口は一つ
時間をもらったらとにかく人の話を聞きまくるです。とにかく自分の話は自己紹介にとどめ、相手の話を聞く。あ!それやったことある!、あ!それ知ってる!もなしです。それ言った瞬間に話してもらえる量が激減します。
知るべきことは沢山ありますが、
❒ その人のこと
❒ 歴史
❒ 課題
❒ ステークホルダー
がメインテーマです。とにかく相手のことを知る、どんな人なのか、どんなバックグラウンドなのか、何を思って仕事をしているのか?、ここは僕は興味があるので楽しく聞くことができます。
大事なんだけど、忘れがちなのが歴史です。過去に組織でどんな取り組み、成功、失敗があったのか。特に失敗は誰も話さないので、聞かないと出てきません。これを知っておくと、後で「それ前に誰かがやったけどうまくいかなかったんだよね!」みたいなことが減ります。
後は、現状の課題感や、社内のステークホルダーやその相互の関係性について確認しておくのは大事です。
3.心をからっぽにする修行
はじめにも書きましたが、入社直後はやる気に満ち溢れているので、早く何か成果を!みたいな気持ちが先走りがちです。そうなると経験値を使うしかないので、こんなことできます!こんなことやってきました!がどんどんでてきてしまいます。
だけど前職での経験がその会社で活かせるかどうかは全くわかりません。
つまり、僕は勝手に「前職バイアス」と呼んでいますが、ここから解放され、新しいものを理解し、受け入れ、自分のものにしていくプロセスが大事です。
だけど、この悪気のないやる気+前職バイアスになるとやっかいです。せっかく色々教えてもらっているのに、突発的に自分の経験やアイデアを話したくなってしまいます。
何もしないはじめの1-2か月はとにかく心をからっぽにして吸収する。その為には意識してマインドコントロールをしてバイアスを取り除くのがとても大切です。
今回転職の前もきちんと実践できるようにコーチングをつけようか等、いろいろ検討した結果、メディテーションを定期的に行い頭をからっぽにする修行をすることにしました。なので今は、月に1回、90分位のメディテーションプログラムを受けながら自分に向き合って修行をしています。
4.ステークホルダーの認識を揃える
何もしないラーニングピリオド(もし許されれば)がある場合、その期間、何を何のためにしているか、という事を自分の周りのステークホルダーと共有しておくことが大切です。
あの人なにやってるの?とならないように、今は学びの期間で、いつから次のステップに入り、どれくらいの期間で立ち上がっていきたいと思う。それが会社や上司の期待値とあっているのか?をまずは確認し、微修正をしながら、実行していく。
僕の場合は、そのことを自分のチームメンバーにも共有し、ペースをあわせてもらっています。期間中は自分が得た学びをメンバーに伝えることにより、チームに貢献することもできます。
5.僕の90days+ケース
入社2週間前:ハイヤリングマネージャーに全ての役員と事業責任者との1on1のセットをお願い。快く受けてもらいました。
入社:上司から今後のオンボーディングの予定を教えてもらいました。ランスタッドではグローバルのオンボーディングパッケージがあり、そこのオンボーディングでやるべきことが順序だてて細かく作られており、それを受け入れる上長がカスタマイズしながら個別のオンボーディングを設計してくれていました。なので、会社の考え方やシステムトレーニングの他に、会うべき人リストとその人との1on1のスケジュールもすべてリスト化されていたのでとても分かりやすかったです。
入社1週間目:上司との1on1で用意してもらったオンボーディングプランと自分の考える90daysのすり合わせ。
ここでは、
1ヶ月目は、とにかく色々な人の話を聞く
2ヶ月目で、戦略を作り1ヶ月目に会った人たちに壁打ちをしてもらう
3ヶ月目で、実行し始める
という事を合意しました。
その後、上司とは毎週1on1があり、
入社1ヶ月目:進捗や所感を報告、このペースでよいか、何かアドバイスはあるか、などを確認しました。
入社2ヶ月目:戦略ドラフトを色々な人に壁打ちしてもらい、形ができてきたところから実行のための調整を開始しました。
そして入社3ヶ月目以降:本格稼働で、「なにもしない」を卒業します。
自分自身はオンボーディングを考え、その大切さや、大変さを感じてきた経験があるからこそ、自分の場合という主体性をもって考えることができましたが、新しい会社への転職はいつも不安と期待が入り交じりドギマギするものだと思うので、これから転職される方のご参考に少しでもなれば嬉しいです。
(※それぞれの環境や役割によって、そんなことできないよ!という状況があることも重々承知の上ですので、一つのケースとして位です)
という事で仲間探しはじめました!
JDできました!
Talent Attraction Manager
https://hrmos.co/pages/randstad/jobs/0000068
まずはカジュアルにお話しましょう、お気軽にご連絡ください!
https://www.linkedin.com/in/yusukenishino/
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?