②カルチャーを常にUpdateしていく人格者集団

ユーザベースにはカルチャーチームというものがあります。実際にやること世でいう所の人事のようなチームなのですが、人事より少し広義で、会社のカルチャーの醸成、維持、進化などを掌っています。

カルチャーをチームにして大切にして、それでもそれを絶対的なものとして崇めているわけではなく常にUpdateし続けていくことへの感度を持ち続けているのが2つ目のポイントです。アメリカのQuartzは6 Valuesを掲げていてユーザベースのものとすごく似ていますが異なる部分もあります。FORCASはオープンと共創というValueを掲げています。

それぞれの事業が事業毎に大切にしている(事業のドライバーとなる)価値観を言語化することも自由なのです。ミッションは共通している、後はバリューを持つという事も共通している、ただし同じでなくてもよいという考え方です。多くの事業では7つのルールを大切にしながらも、自らのドライバーとなるものがあればそれでもよい、ここら辺の思考に思考を重ねた上での絶妙なバランスの上にグループ経営はなりたっています。

これらすべてを支えるのがここに働く人格者集団なのだと思います。とにかくユーザベースには多様な才能がいますし、様々な種類の人間がいます、ただ一つ共通しているのは皆、人格者であるという事です。コトに真っすぐに向かい、時にヒトとぶつかることもありますが、ぶつかりたくてぶつかっている人はいません。とにかく愚直にコトに向かう情熱があるので、そこに悪意がなく、誠実なのです。

そして、先のカルチャー、ミッションやバリューの話さえもピュアに向き合っているのです。この会社はこうだからという概念をなるべく取り払い、何が一番良いのかという事をベースに考え議論をするのです。そしてそれこそがユーザベースが進化を止めることはない源泉なのだと思います。

入社3ヵ月でこれに慣れるのは相当大変です。そもそも本来自由に考えるはずの人間ですが、学校教育を経て、社会人生活の中で埋め込まれた思考プロセスを外していく作業、しかも自分でも気が付いていない固定観念を取り払っていくわけです。多くの人がこのプロセスを経て、自らの本質的な力の発揮を目指していきます。そもそもユーザベースで働く人の生き方多様性は自らの世界観の当たり前を崩してくれることばかりです。シンガポールで9年間を過ごし久々での日本生活ですが、あの多様性の塊の国で働いているのと少し似たような感覚があります。

ユーザベースで働くという事はこういう本質的な事を、本質的に考え続けていくことを問われ続けることなのです。過去や現在にさえとらわれず、一見不文律だと思われるようなこと、固定観念化しているものでさえも進化を求めていく、そしてそのドライバーとなる自らのミッションを持っている事が大切なのです。

先日のミーティングでCEOが聞きました。

やりたいことやってる?

そう、(プロフェッショナリズムに裏打ちされた)やりたいことをやるのです。誰に何と言われようが(我侭ではありません)。その強さが会社を進化させ続けていくのです。

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