解説『瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。』
「言葉に詰まる問題」を何とかしてくれるトレーニング本があるのでご紹介します。
何をトレーニングすればよいかというと
「A4用紙1枚に、1枚あたり2分でメモを書く。毎日3回ずつ」
これだけです。
偉い人にエレベーターで出くわしたときとか、商談で厳しい質問がポンポン飛んできたときとか、あらゆる場面において、サッと言葉が出てくるようになります。
言語化力を決定づける「2つの問い」
普段ロジカルシンキングの研修講師も行っているのですが、話が「浅い」「薄っぺらい」と感じるときは、得てして次の2つの問いに答えられないときです。
①それってどういうこと?具体的には?
②なぜそう思う?
例えば
・これからはDXを進めるべき
・もっと差別化すべき
・付加価値をつけていこう
…みたいな言葉を発している人に
「それってどういうこと?」
と聞いてみると、ペラッペラの回答が返ってくることがほとんど。
あるいは、
・投資はSP500を買うべき
・年功序列は廃止すべき
・マーケティングではYoutubeに力を入れるべき
…と言っている人に対して
「なぜそう思う?」
と聞いてみてください。どれくらいまともな答えが返ってくるでしょうか。
「話が浅い」と言われないためにも、
①それってどういうこと?具体的には?
②なぜそう思う?
これら2つの問いにスパッと回答する必要があります。
しかし、何かを話すたびに、この2つを考えていると、なかなか言葉が出てこなくなります。
「うわぁ、ツッコまれたらどうしよう」「でも考えがまとまってないしな」
というプレッシャーが、「言葉の詰まり」を引き起こします。
言語化力を鍛える、とっておきのトレーニング
では、先ほどの
①それってどういうこと?具体的には?
②なぜそう思う?
を瞬時に考えて、スラスラ言葉に落とし込んでいくには、どうすればよいのか。
その方法を教えてくれるのが『瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。』です。
本書に書かれていた方法は以下の通り。
■ルール
・A4用紙を「縦」に使う
・1枚を2分間で書く
■方法
①問い・答え・根拠の3つの欄を設ける
②問いの欄には「気になっている疑問、問い」を書く
③答えの欄には、問いに対する答えを一言で書く
④③に対して「それってどういうこと?」とツッコミながら具体的に書いていく
⑤④で書き出した記載を1つピックアップして「なぜそう思う?」の部分を根拠の欄に書く
⑥⑤に対して「それってどういうこと?」とツッコミながら具体的に書いていく
試しに「言語化力を鍛えるために大事なことは何か?」という問いについて、メモ書きをやってみたのがこちら。
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