叔父の話
私の叔父、ネタにつきない人である。
母の弟で、未婚で祖父の家に住んでた。割と男前で俳優をやったり、ゲームが上手かったり、母が入院してる時に私と弟の世話なんかもしてくれた。
仕事に関しては年に数回ドラマ等にセリフがあるかないかの役で出ていた。(ない方が多かった。)その見かけからか、刑事かヤクザの役をよくやっていた。
きっちりとした家族の中で、唯一ゆるかった。祖母にも母にも、私が「塾に行きなさい。」
と言われる中「夜の首都高にドライブ行こう。」と誘ってくれた。
よく祖母と喧嘩して塩と白米だけという夕食を出されていた。
まあ借りたお金を返さなかったり、夕飯の時間に帰ってこなったり、基本おじが悪いことのほうが多かった。
子供ながらにまじめじゃない大人も、世の中には必要なんだて当時思っていた。
そんな叔父を私はとても好きだった。