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京都の大学


ハタチで京都で一人暮らしを始めた時、私は浮いていたのだろう。  

関東から京都へ、これが本当の上京だ!と鼻の穴を膨らませていたが、
標準語だし、周りより歳上だし、絶対いじめられる。友達なんてできない。4年間トイレでご飯を食べて過ごすんだ。と本気で思っていた。
だから一人称も僕から俺に変えた。舐められてはいけない。世田谷育ちの坊ちゃんが、僕なんて言ってたら殺させると本気で思ってた。

だが彼らはそんな僕を面白がった。お互いに未知との遭遇だった。僕も面白かった。全員がとは言わないが、やはり明るい。ノリが軽い、そして変わった人が多いというか、私に言わせれば変わった人しかいない4年間だった。

勝手なイメージだが、京都に来てる時点でややズレてるのだろう。ストレートに考えるなら東京、大阪に行くのが大多数だ。それも中堅大学で、しかも歴史学専攻でもないのに京都を選んできてる人たち。愛すべき変人揃いであった。

そんな変わった人たちに、京都の暑い夏、寒い冬が交互に襲う。そこに山の上にあるキャンパスに通うため登山を半ば強制的に強いてくる。更なる変人の誕生だ。

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