関西弁を喋りたかった東京人
タイトルの通り、関西弁を喋りたかった。
4年もいれば話せるだろうと高を括っていた。
だが現実はあまくなかった。
一年が過ぎ、全くその兆候はなかった。
2年が経ち、やっと100%ヒアリングできるようになった。
3年目にして私は英国へ留学に行った。
4年経ち、結局喋れずに終わった。何なら周りの親しい友人に、関東弁を伝染させた。
「じゃんとか言うてもうたわ、気色悪いわ〜。」と彼ら彼女らは言っていた。
結果として、関西弁を流暢に話すという野望は叶わなかったが、伝染させたのだから京都の地で孤軍奮闘した東京人としては勝ちである。
留学して思ったが、関西弁より英語の方が簡単である。何せたくさん教材もあるし、大学で専門として学べる。
そして何より英語話者は優しかった。多少上手く話せると褒めてくれる。
だが、関西人達は褒めてくれなかった。こんなに聴き取りができているのに!
厳しかった、発音が一つ違うと
「何やねんそれ。発音おかしいやろ。」と。
要するに私の友人らに言いたいのは私の関西弁をもっと褒めてくれ!