子供の言葉を信じてはいけない時①
子供を指導する立場として、学習のことやら時には友達関係、自分のコンプレックスのことについて相談に乗ることが沢山あります。
子供とは常に本音を交わし合う関係でいたいと思っていますが、そのためにも大前提として掲げているものがあります。
それが
子供は普段の会話で、本音を話していない
という前提です。
これ、本当に日々思います。
子供は自分の言葉で悩みを伝えてきても、実は本当は別のことで悩んでいたりします。
自分でも本音をわかっていない。
だから大人は、子供の言葉の表面だけ聞いて信じてはいけません。
例えば算数が伸びないと悩んで、やる気を失っている子がいるとします。
その子にどうしたの?と話しかけて悩みを聞き、じゃぁ算数の解き方を教えてあげようとアドバイスをしても、解決しないことが多々あります。
私は話を聞いてアドバイスをする前に、「この子が本当に悩んでいることはなんだろう」と裏に隠れた本音の存在を心に留めながら聞いていく作業を絶対に行います。
いま不安に思っていることを聞くことに徹していけば、いろいろ出てきます。
算数の話をしていたけれど、本当に悩んでいたのは実は自分の身体的なコンプレックスの方だった、など最初と言っていたことが変わるケースがとてつもなく多い。
昔大人向けにカウンセリングの仕事をしていましたが、転職、キャリアの相談に乗っているうちに本当に悩んでいるのは家族との関係だったとか、そういうことが本当に多くありました。
大袈裟ではなく、本当に全案件において、最初に持ち込まれた相談ごととは全く違う話に変わって着地します。
その体験から、「この人が本当に聞いて欲しい話は、他のところにある」 という前提で人の話を常に聞くようにしています。
※もちろん最初から変わらないこともあるので、慎重に見極めます。
ヒアリングするうえで効果的なキーフレーズは
「今からあなたが話すことは、私は絶対に否定しない。だから本音を言ってOK」※安全の約束
「言いたいことは全部言えた?他にはある?」※本音の吐き出し
「今色々話してみて、自分が本当に悩んでいることは何だと思う?」※自己の俯瞰
の3つです。
明日、この3つのフレーズについてまとめていきたいと思います。