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愚痴が蔓延る文化

こんにちは、北村(@PLAN-B)です。

以前、僕が勤めていた営業系の会社では、

毎日朝礼時に「社訓」的なことを唱和していたんです、


昭和的な雰囲気のある「文化」とも言えるかもしれないですが、

いくつかあるフレーズの中に、

「ネガティブトークをしない」

というものがあったんです。


チーム内の「愚痴」について話を伺う機会が少ないないですが、
そういった話を伺うたびに、

この皆で唱和していた頃を思い出すんですが、


その時の上司の言葉があったからこそ僕の中で残っていて、

ネガティブな力は、ポジティブの3倍、人を惹きつける、、、

そう、今回の記事ではこのネガティブであり、

人を惹きつけてしまう「愚痴」について、


愚痴はしつこい
マジメント層の風通しの悪さ
チーム内における愚痴の「功績」の部分

こんな内容についてシェアさせていただきます。

愚痴はしつこい

僕のご支援先で3割ぐらいの確率で、ご相談内容として遭遇するのが

院内での「愚痴」に関するものです。

愚痴、、、

内容は様々であり、

愚痴を発する人もまた様々で、、

そのスピーカーの多くが少なからず組織内で影響力を持っている人が多い印象です。

それこそ、院長であったり、お局的な方であったり、

価値観が異なる人が集まって、ひとつの業を成しているのが会社であり、

考え方の違いなんてあって当たり前であって、

愚痴は仕方ない部分もあると思うんですが、

この愚痴によって疲弊していく人がいるのも事実なんです。


話す人にとって愚痴は、心の清涼剤であって、

心に鬱積したモノを吐き出す場であり、行為である一方で、

それを聞かされる方からすると、苦痛以外の何者でもない。

だいたいが組織内のパワーバランスで、

上の人の愚痴を下が聞く、という構図になるんですが、

愚痴の怖いところは、

共感的な側面を持っていて、

ただ愚痴を聞いているだけで、聞き役が考えに「同意」してると捉えられることもあったりで、

だいたいが非難する内容なんですけど、

「〇〇さんも言っていました」なんて、

ただ聞いていただけで、適当に「あ、あーぁ」みたいな相槌を打っていたものが、

いつの間にか違う場では、自分が話していたことにされてるなんてこともあって、

そうなってくると余計にこじれて、組織内がぐちゃぐちゃしてきます。

そしてそんな現場を何度も見てきて、介入させてもらってきました。

マジメント層の風通しの悪さ

現場に介入させていただく以上、もちろん原因解決に努める訳なんですけど、

行きあたる原因、、、その多くは、

チーム・組織の「風通しの悪さ」

に起因するものがほとんどだと思うんです。

愚痴って、非難の対象となる人に直接言えば愚痴にはならない訳で、

非難の対象となる人がいない時に、他の誰かに話すことによって愚痴となる、

本来、直接言える状況や雰囲気があれば、

そもそも愚痴になんてなっていなくて、

じゃあ、なぜ直接言える雰囲気がないかっていうと、

だいたい院長先生や経営陣とスタッフさんの関係性がそのまま反映されてるように感じます。

愚痴を聞かされてる側からすると、

「本人に直接言えよ・・・」

って、まさにその通りなんですが、、、

例えば、院長先生がスタッフさんに直接言える関係性ができていない場合に、

院長先生自身が対象以外のスタッフに愚痴を発していることもあったりして、

ご支援先では、無自覚の中で、

だいたいスタッフさんとの個人面談・1on1ミーティングをおこなう中で発覚するように感じます。

チーム内における愚痴の「功績」の部分

難しいですよね、、、

人と人が複数関わり合って、まさに社会学の領域にもなってくるように思うんですが、

愚痴をもし全く禁止にした場合、

愚痴を吐き出すことでメンタルの均衡・バランスと取っていたものがなくなってしまうので、

そうなるとチーム内に違う歪みが生じてきます。


愚痴はチームにとって、現状維持という面ではポジティブな側面も持っているのがさらに難しい。

ただ、多くの現場を見させてもらって思うことは、

こういった組織・チームはやっぱり離職者が絶えないな、と感じます。


この採用難の中、

苦労されて、やっとのことで実習に来ていただいた人材がいたとしても、

組織・チーム内に入れば、すぐにその雰囲気に気がつきますから就職したいと思わない。


逆にその雰囲気を異質と感じない方が就職されるわけですが、

異質と感じない=そういった気質を持っているわけで、

結局、その人本人が今度は愚痴を言う人になっていたりして、、、

そう、なので今回の記事で「文化」という言葉を使わせてもらったんですが、

雰囲気を通り越して、代々受け継がれる文化にまで昇華してしまってるんですよね、


愚痴についてあれこれお伝えしてきましたが、

こういう状況で組織改革をおこなう場合、

過去の経験上、痛みを伴う結果(=離職者が出ることを前提)となっていることが少なくないですが、

チーム・組織が生まれ変わることができるのも、僕の経験上事実としてあります。

解決策、それは先程あげた通り、

チーム・組織内の風通しのよさ、これに尽きると思います。


上から下に、下から上に、話せる環境を整えていくこと

チーム・組織によっては、

ネガティブスピーカーと呼ばれる、特に愚痴を振りまく対象人材がいる場合は、直接指導すること、

短期的な解決を求めるなら離職していただくことを辞さない対応を迫ること、

こうすることで雰囲気の改善、こびりついた愚痴文化の解消につながります。


ただ、

採用難で、人手不足で、思い切った行動に踏み切れない、

体制の現状維持を望まれるからこそ一番難しいですよね、、、


お伝えしてきた通り、愚痴は吐き出すことでバランスを整える作用も持っていますから、

愚痴をいう側も、愚痴を聞かされる側も、

どちらにも聞き役を設けることで、多少解消される余地はあるので、

そういった役割で、外部のカウンセラーなどにアウトソースしてもいいと思います。


愚痴は文化、と言い切れるぐらいしつこく蔓延るものなので、

皆さんがうまく付き合える、ベターな方法を見つけられることを願います!


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