百字小説(63)「ビニール傘」

コンビニバイトも慣れてきた頃だが、さっきの客は珍しかった。ビニール傘を十本近く買っていくなんて。一本で十分ではと諭しても「今日はにわか雨の予報でして」と言っていた。さてと。奥から傘の在庫出してこよう。

(100字)

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