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【投資初心者向け】プライベートエクイティとは

以前にこちらのオルタナティブ投資でプライベートエクイティについて概要のみ説明致しました。M&A(企業売買)が活発化していますのでこれからプライベートエクイティという言葉聞く機会が増えていきます。そして海外の年金機構ではプライベートエクイティ投資をしております。

今回はプライベートエクイティについて、お伝えしていきます。

プライベートエクイティの特徴

エクイティ(Equity)という単語は、株主資本という意味ですが、シンプルに言うと出資です。そしてプライベートエクイティには4つの種類があり、ベンチャーキャピタル、バイアウト、企業再生、メザニンファンドです。

4つそれぞれ特徴が違いますが、共通していえるのは中長期投資である点と流動性が低い点です。会社などに出資していすぐに成長するとは言えないので、5〜10年で期間を設定するファンドが多いです。流動性ですが、上場会社でもない会社の株は換金できる市場がないため、原則出来ません。

プライベートエクイティの種類

ここからはプライベートエクイティの投資手法を紹介していきます。

・ベンチャーキャピタル

ベンチャーキャピタルは、ベンチャー企業やスタートアップ企業へ出資をし、その代わりに未公開株を受け取ります。出資した会社を成長を支援し、3〜5年後を目安にその会社の株を上場させ、企業価値が上がったところで売却し、リターンを得る手法です。

出資社が社外取締役やコンサルという形で、事業に関わることもありますので、ノウハウが乏しいスタートアップの企業にもメリットがあります。

・バイアウト

バイアウトは、売り上げ(利益)が安定している企業の株式を取得し、過半数の議決権を取得します。その後、経営に携わり企業の価値を上昇させる事で価値の上がった株を売却する事でリターンを得る手法です。

バイアウトに関しては、非上場企業だけでなく上場企業を対象にも行われます。

・企業再生

経営状態が悪化している企業や、経営破綻している企業に対し、出資や債券の買取などを行い、経営状況を改善させます。改善したところで、株式の上場や譲渡によってリターンを得る手法です。

・メザニン(ファンド)

メザニン(Mezzanine)とは、英語で中二階を意味します。ハイリスクとローリスクの間のミドルリスクで、ミドルリターンを狙う投資手法です。具体的には格付けが低く、高い利回りの債券や配当の分配などが普通株よりも優先される優先株などを対象に投資をしていきます。

プライベートエクイティを活用している機関

様々な機関がプライベートエクイティを活用しており、各国の年金基金や有名大学であるハーバード大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)などの基金がプライベートエクイティ投資を活用しております。

大学など、寄附金によって設立された基金の事をエンダウメントと呼びますが、ハーバードで約4兆円、MITで約2兆円の資金を運用してます。そのうちに約25%がプライベートエクイティ投資に充てられています。

年金基金は、年金を作りだすため、大学基金は膨大にかかる研究費用などを捻出するためなどに運用を行っています。

皆さんが資金を納めている日本の年金積立金管理運用独立法人(GPIF)も2016年からプライベートエクイティ投資を開始しております。結果が出るには時間がかかりますが、ぜひ上手く行って欲しいです。

まとめ

今回はプライベートエクイティファンドについてお伝えさせて頂きました。皆様も間接的にですが、プライベートエクイティ投資をしております。

海外オフショア積立投資でもプライベートエクイティのファンドが組み込まれています。もし自分のポートフォリオにそういうファンドがありましたら実績など調べてみてはいかがでしょうか。

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