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香港IFAの特徴、選び方などVol.2
前回、こちらの記事で香港IFAの特徴をご紹介をさせて頂きました。選び方の重要度としては、日本語対応出来るか、運用成績は良いかの2点でお話させて頂きました。
今回はなぜその2点だけなのかというのを掘り下げてお伝えしていきます。
香港IFAの利益
香港IFAと名乗るためのライセンスについては以前お伝え致しました。香港IFAは成果報酬での売り上げのため、会社を維持していくには運用で成果を上げなくてはいけません。もちろん新規契約者も必要です。
香港IFAは香港MA(香港金融庁)が定めているAdvisory fee(顧問料)があり、最大年1%が上限です。これは法律で決まっておりまして、これ以上の金額を取ることは出来ません。これ以上に手数料を取る香港IFAは違法で、日本の法人などがサポート費用として徴収している可能性があります。
香港IFAの実情
香港IFAの場合、日本人向けのカスタマーサポートと運用指示を出すポートフォリオマネージャーは別に存在しております。提案が上手でカスタマーサポートも良いIFAでも、運用が下手であればお客様は離れていきます。
個人の資産で考えて頂けたらと思うのですが、毎月5万円を積立して25年契約をしていれば、総額で1,500万円になります。運用成績が悪い金融機関に任せるでしょうか?私であれば任せません。損失の低いうちに解約してしまうか、もしくは別の金融機関に相談を持ちかけます。
このように香港IFAのポートフォリオマネージャーも運用の成績が悪ければクビが切られ、後任が選ばれます。香港IFAでいくら成績が良いポートフォリオマネージャーがいても1年単位で好成績を残せるポートフォリオマネージャーが長期間在籍することは稀です。
逆に言うと、好成績を残しているポートフォリオマネージャーであればヘッドハンティングの声がかかります。日本ですとまだ馴染みがありませんが、優秀な人ほど"引き抜き"の声がかかりますし、自分で独立してIFAを立ち上げてしまいます。
香港IFAの移管という手段
香港IFAには移管(乗り換える)という方法があります、初めに契約した香港IFAであるA社のサポート内容や運用成績が納得出来ないので、別の香港IFAであるB社へマネジメントをお願いするという方法です。移管は最初の契約時に説明されませんが、自分の資産を活かすという手段の1つとしては有効です。
日本の携帯会社に置き換えると分かりやすいのですが、iphoneを持っているけどS社のプランが高いから、A社のプランやS社のプランに乗り換えて毎月の通信費(コスト)を抑える方法です。
携帯会社は変えられるのに海外オフショア積立投資ですと香港IFAを乗り換える事は出来ません。これは情報量の差もあります。そして海外オフショア積立投資を営業してきた紹介者(営業マン)の責任もあるかもしれませんが、契約当事者も常に情報収集は欠かせません。
香港IFAに限らず、金融の本場イギリスのIFAや、シンガポールのIFAなど移管先はたくさんあります。移管希望のIFAで契約中の商品を扱っているかは問合せしなければなりませんが、自分の資産を守るためには必要です。
複数の香港IFAと交流した印象
私自身、2010年〜香港と日本を年に6〜10回ほど行き来している中で香港IFAの方と交流させて頂きました。日本人の印象でいう、日本人向きのIFA、香港人向けのIFA、欧米系のIFAなど様々な特色がありました。
短期で結果を出そうとするIFA、中長期で堅実なリターンを狙うIFAなどがあります。2,3年の運用は悪いけれど、自分のポートフォリオに入ってるファンド、株は4,5年後以降に伸びる予測を立ててポートフォリオに組み込んでるなどの可能性もあります。
直接訪問はコロナ禍の中で厳しいですが、zoomで対応してくれたり、IP電話などで電話対応してくれるIFAがありますので、運用成績が悪い場合はどのようなポートフォリオ(運用方針)で行っているか直接問合せするのも大事です。
直接問合せしづらい場合は、紹介者を通じて疑問などをぶつけてみましょう。紹介者を通しづらい場合は私のように情報発信してる方に相談してみましょう。
まとめ
香港IFAの選び方は人それぞれですが、間違いなく日本語サポートが出来て、運用成績が良いところが嬉しいです。ここの香港IFAが良いと紹介しているブログなどありますが、それも間違いではありません。長期的に見て、本当に任せられるかは契約者本人が香港IFAと連絡を取り合い納得出来るところにしましょう。
また香港のIFAに限らず、世界の金融センターにはIFAが存在しております。日本語対応しているIFAは少ないかもしれませんが、翻訳ツールなどを駆使し情報収集してみましょう。