【投資初心者向け】オルタナティブ投資とは
以前に、インデックス投資、アクティブ投資などご紹介してきました。オルタナティブという言葉は聞いたこともない方がいるとは思うのですが、資産運用のポートフォリオの組み込まれていることもあります。
今回はオルタナティブ投資についてご紹介していきます。
オルタナティブ投資の特徴
オルタナティブ(alternative)という単語は、"代わりの"、"新しいもの"などの事を指します。金融業界でオルタナティブ投資とは、従来の投資対象である株式、債券など以外の投資になります。
具体的にはプライベートエクイティ、ヘッジファンドなどが投資対象です。また希少価値のあるワインや美術品なども含まれる事があります。最近ではクラウドファウンディングなども該当します。
ちなみにプライベートエクイティとは、未公開株式への投資の事で未上場の会社の株を買い(出資し)、成長を支援し、3〜5年後を目安にその会社の株を上場させ、企業価値が上がったところで売却し、リターンを得る手法です。
そしてヘッジファンドは市場が上昇しても下落しても何らかの投資手法でリターンを出す事を目的としたファンドです。低リスク高リターンのため、富裕層から好まれます。
オルタナティブ投資は、株式や債券などと価格が連動せず、影響を受けづらいのでリスクヘッジの1つとしてポートフォリオの中に組み込まれます。
オルタナティブ投資のメリット
オルタナティブ投資のメリットをご紹介します。
・市場が下落している時でもリターンの可能性
こちらはヘッジファンドなどが挙げられるのですが、どうしても市場下落=損失のイメージが定着します。しかしリーマンショックで資金を87倍に増やしたヘッジファンドが実在します。
このような大幅なマイナス局面でも利益を出す事が可能という点がオルタナティブ投資の最大のメリットの1つです。
・リスク分散(回避)になる
こちらは先に述べた通りでして、従来の投資である株式や債券などと価格が連動しません。もともとオルタナティブ投資はリスク分散の考え方から考案された投資先の1つで、リスク回避が可能です。
オルタナティブ投資のデメリット
オルタナティブ投資のデメリットをご紹介します。
・仕組みが複雑
オルタナティブ投資は仕組みが複雑です。ルールがしっかりしている株や債券などの投資ではないので、投資をある程度やっている方でも理解が難しい投資手法です。
仮想通貨(暗号資産)などは、なんとなく良さそうで30万円買ったら1500万円に化けたという話も聞きますが、ルールが定まっていなかったので現金化したり、税金の申告したりなどとリターンがあったから良かったものの苦労したという話も聞きます。
・機関投資家、資産家向け
最近では、クラウドファンディングなどの台頭で少額から出来るものありますが、1億円以上から投資可能などのファンドが多いイメージです。1億円以上出資出来る人は限られ、一般に情報が回ってくる事はあまりありません。
そのため、もとが大口投資で小口化されたものを紹介されても、情報の精査が難しく詐欺まがいの投資にひっかかってしまう投資初心者の方がおります。
まとめ
オルタナティブ投資について説明させて頂きましたが、知らない用語が出てきたりと複雑な感じが伝わったと思います。
オルタナティブ投資は素人が手を出していい領域ではないかもしれませんが、株や債券、海外オフショア積立投資で出た利益の一部を遊び程度に投資をしてみるのはありです。大化けする可能性があるので少しアンテナを張っておいても損はない分野です。