NeurotechTokyo vol2の個人的な開催レポート
先日、8/17にNeurotech Tokyoというイベントの第2回を行わせていただきました。
今回はこのイベントでの出来事、僕が個人的に感じたことを思い出として残そうと思います。
・このイベントの趣旨
NeurotechTokyoは若手の研究者や実業家をはじめとした、全てのNeurotech loversを対象として開かれたイベントを目指して開催を行っています。特に、Neurotechという先進的なテクノロジーを語る上で、多角的にさまざまなバックグラウンドを持つ専門家や、無限のアイデアをもつ若手が一挙に集まり、さまざまな議論を行うことで、未来の新しい可能性創出の一つになってほしいという願いもあります。
・このイベントでのテーマ
また、さまざまな分野の学際領域でもあり、多くのジャンルを内包するNeurotechであるからこそ、より議論を活発にできるよう、その会の色を決めるようなテーマも設定しています。2回目の今回は”ニューロテックxメタバース”という表題で行わせていただきました。このテーマを語る上で、パネルディスカッションには、クラスター株式会社CEOの加藤様、株式会社ハコスコCSOの藤井様、モデレーターとして株式会社SandBox CEOの菊池様をお呼びし、活発な議論を展開していただきました。
メタバースというこちらも多くのジャンルを内包し、ある種無限の可能性を有する分野とニューロテックという分野がどのように混ざり合っていくのか、そして双方の持つ技術的な壁や、マーケットの拡充や利用の促進というポイントをどのように相互に補強し合えるのか、という点が議論の中心にあったかと思います。
・このイベントの参加者
このイベントでは多くのNeurotech lovesの方々にお越しいただきました。特筆すべきこととしては、前回は学生が多く参加していただいていた印象でしたが、今回は比較的産業の方が多くいらっしゃっていた印象でした。また、プレス関連の方もきていただけ、このイベントを機に”Neurotech”という分野がさらに外に広がっていけばと思いました。
また、法律分野の方がいらっしゃり、先進的な技術であるからこそ、Neurotechという分野を成長させていくために必要な法整備の議論など、Playerと専門家同士が議論することで、より消費者やマーケット、ひいては国民という大きな括りで安全にNeurotechというマーケットを拡充し提供できるよう議論も行えたのではないかと思いました。
・このイベントを開催して思ったこと
Neurotechという分野を盛り上げていくためには、”マーケットの拡大”と”テクノロジーの向上”のこの二つが必要不可欠だと思っています。この二つをそれぞれ、Neurotechのドストライクの方から、その周辺分野の方、または全く別分野の方など、多様な参加者の方々がこのイベントに参加していただけ、議論しあうことでマーケット拡充の小さくても一歩になるのではないかと思いました。
また、実際に最前線で研究や実装を行っている研究者や実業家の皆様や、熱意にあふれる学生の皆様、周辺分野で活躍されている実業家の皆様など、多くの専門分野を背負った参加者の皆様によって議論されていくことにより、このNeurotechというテクノロジーの更なる発展にも貢献したのではないかと思います。
・最後に
私自身、神経科学分野で研究しているものの、Neurotechはど真ん中の人間ではなく、その周囲から探り探りという状態ですが、このようなイベントを開かせていただき、多様な専門を持つ参加者の方々と意見交換を行い、Neurotechの未来を語ることは、このテクノロジーだけでなく科学技術とその産業化というより広い視点での議論のベースとなっていくのではないかと思います。
また、学生の方など”こういう研究、こういう開発をしたい!”という熱意を、フロンティアの先生方や実業家の方々に直接ぶつける機会を設けることにより、学生のプロジェクトやキャリアへの影響、先生方においても新たな視点でのNeurotechへの期待やマーケットの展開が見えてくるのではないかと確信しております。
今後も、このNeurotech Tokyoを通じて、Neurotechという分野で様々な意味での垣根を超えて、多くの方が参画し、議論することでよりこのテクノロジーが発展していくことに寄与していければと思います。
NeurotechJPとして、または私個人としてお手伝いできることなどあれば、お気軽にご連絡ください。お待ちしております。