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Nucletae Japan ChapterのManaging directorに就任して1年経ちました🎊

こんにちは、杉田です。
今年で、Nucletae Japan ChapterのManaging Director(いわゆる代表)に就任して1年経ちました。
といっても、Nucleateってなに?どういうこと?と思われる方がほとんどだと思うので、せっかくの機会ですので色々と説明させてください🙇


Nucleateに関して

 Nucleateとは、アメリカ・ボストンの学生らによって2019年に創設されたバイオ・ライフサイエンス分野における次世代のリーダーを創出を目的とした非営利組織です。具体的には、バイオテック産業やライフサイエンス産業におけるアカデミア発のスタートアップ創出支援などを行うことで、アカデミア(研究してる人たちのこと)とインダストリー(産業)をつなぎ、バイオ・ライフサイエンス分野の活性化を起こしています。現在では、メインの施策としてActivatorプログラムという、アクセラを行いながら世界中の研究技術をもとにスタートアップ化を推進しています。(Activatorに関しては、こちらに日本語の記事を書いているので、ご興味あればご覧ください。「米ボストン発!バイオテック特化アクセラプログラム Nucleate Global Virtual Activatorの募集を開始!」)
 そんなNucleateですが、初めは上記の通りアメリカで発足し国内で多く躍進を遂げ、現在ではアメリカ外の国や地域におけるバイオコミュニティーの活性化にも注力しています。ヨーロッパやアジアなどを中心に進出が進み、2022年の春に日本支部(Japan Chapter)が発足しました。
 日本支部では、発足してから現在まで(2025年1月)、様々な研究機関、企業、行政機関と連携しながら日本におけるバイオエコシステムの向上を行うためにネットワーキングと勉強会や講演会の開催を行ってきました!そんなこんなで、アメリカからスタートしたバイオを頑張りたい!という熱が世界中に伝播し、日本でも共感したメンバーが学生と若手研究者リードで頑張っています。

代表に就任するにあたり、挨拶的な何か

(本来であれば、この記事は就任時にアップしようと考えていたため、就任挨拶的なものを載せています笑)
 そんなNucleateにおいて、私自身この日本支部の設立に携わらせていただき、ここまでおよそ2年ほど活動してきました。その間、非常に優秀な先輩方が日本支部の代表として活躍していただいておりました。私は飛び道具のように、バイオに直接関係ある方々や少し分野の異なる方々など様々な領域の方がと協力させていただきながら支部内でプロジェクトをリードさせていただいておりました。
 発足1年目は、日本国内における認知が全くなく、とにかく人海戦術によってロビーイング活動の日々でした。様々な業界の方々より多くのご助言をいただき、どのような方向に日本支部を動かしていけばいいのか、毎日学び、議論し合っていました。そして、2年目を迎えた現在では、様々な関係機関や企業様とともに講演会などを通じて、アウトリーチを行い、大衆へのプロモーションと、間接的なバイオエコシステムの活性化を行ってきました。そして、3年目となるこれから、Nucleate日本支部は更なる変化を迎えていると感じています。上記のような活動により、より直接的な支援を行う準備が整いつつあります。
 現在、Nucleate日本支部では、本部のアメリカや、特にAPAC地域の諸国の支部が持つリソースを共有しあい、日本のバイオ分野のテクノロジーをベースに創業しようとしているスタートアップへの支援を行ってく段階が来たと考えています。
 また、より大規模に日本におけるバイオ・ライフサイエンス分野におけるキャリアの流動性を向上させることで、このバイオエコシステムの活性化を行っていきたいと考えています。
 このように更なる挑戦が求められているNucleate Japan Chapterの代表に就任することは、私自身の人生においても最大級の挑戦だと捉えています。それでも、我々の持つ日本におけるバイオエコシステムの活性化、そして次世代のバイオ分野におけるリーダーを創出するという使命のもと更なる躍進をしていきたいと考えております。

そんな自分がこの後のNucleate Japan Chapterに求めること

私自身、ありがたいことに、Nucleateをはじめとして様々な組織で多くのプロジェクトに関与し、実際にスタートアップで経営も行ってきました。このような活動の中で、実際にプロジェクトの中心に立ちリードしていくということが最大の経験であると考えています。Nucleateという組織が、世界のさまざまな国や地域においてバイオテック産業を活性化させると同時に、参加するメンバー(leader ship)においても、自分自身のキャリアにおける重要な活性化に貢献できればと考えています。これまでも、若手の会など学生や若手研究者向けのコミュニティはあり、学術界の振興に多大なる影響を与えてきたと考えています。その一方で、アカデミアとインダストリーの接点を持ちつつ、ボトムアップによる活性化を推進するコミュニティは稀有な存在だと思っています。このような環境の中で、マクロには日本におけるバイオテック産業に注力した科学技術の振興による日本経済の活性化、ミクロには世界で活躍できる日本人研究者の更なる創出に貢献していければと考えています。

2024年に行ってきた取り組み

私が代表に就任してから、Nucleateにて1年間で行ってきた取り組みについて簡単にご紹介します。

「Blockbuster TOKYO 研究者、営業・管理者のための Lifescience Startup Career Fair 2024」への登壇

東京都が実施するBlockbuster TOKYOの一環として実施された、キャリアフェアが3月17日に開催され、Nucleate Japanの代表として登壇しました。このセッションでは、同じく世界で活躍する次世代のイノベーターを創出することを目的にし、医学生に特化したZEROGATEの菱田さん、研究者コミュニティ ミツバチの根本くん、モデレーターとしてBeyond Next Venturesの津田さんと共に「学生とディープテックスタートアップにおけるキャリア」についてお話しさせていただきました。(ちなみに、上記2団体に関してはこちらの記事で詳しく紹介しているので、ご興味あればぜひ。「アグレッシブな学生の溜まり場【4選】」)

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当日のセッションの様子(左から、津田さん、菱田さん、筆者、根本くん)

VCに聞く起業における研究バックグランドの活かし方

VCの Genesia Venturesさん、JAFCOさんと共にディープテックスタートアップに関するイベントを開催させていただきました。

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当日の様子:筆者によるプレゼン

慶應大学 KBCさんにて、バイオテックSUセミナー

慶應大学のKeio Business Communityさんにて、バイオテックスタートアップの近況に関してお話しさせていただきました。

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Healthspan x コンソーシアム Pre-Launch Event

Xprize財団が主催するHealthspanプロジェクトに関する日本でのpre-launchイベントを開催しました。こちらでは、Junさんや、経産省の中舘さんと共に開催を行い、阪大の吉森先生、慶應の早野先生、TAZ incの髙橋さん、経産省の水口さんなどにご登壇いただきました。

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イベント集合写真

JHIH Lightning Talk 会 Vol. 8

JHIHさんがコミュニティ内部向けに行っている、Lightning Talk会に登壇させていただき、Nucleate Japanに関する取り組みをお話しさせていただきました。

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第1回 バイオ系研究者キャリアフェア

細胞生物若手の会と共に、キャリア形成に悩む博士課程大学院生のためのキャリアフェアを開催しました。トークセッションでは、製薬会社で働く黒田さん、広瀬さん、大森さん、森さんにご登壇いただき、キャリアと実際の業務などについてお話ししていただきました。

第6回 Networking with Nucleate

Nucleate Japanの定期イベントであるNetworking with Nucleateにおいて、製薬CVCに焦点を当てたイベントを行いました。本会では、大鵬イノベーションズにて代表を務められる下村さん、パートナーの森さんにご登壇いただきました。

当日のセッションの様子

JHIH 2024夏交流会 ミニピッチに登壇

JHIHさんが主催される夏の交流会のミニピッチに登壇させていただきました。

筆者がピッチを行う様子

バイオ・ヘルスケア スタートアップ 交流イベント! by grubio に開催協力

バイオインフォマティクス系の学術コミュニティであるgrubioが主催する、バイオ・ヘルスケア スタートアップ 交流イベント! に開催協力しました。

当日の様子

VC勉強会 with AN ventures

VCのAN venturesにてパートナーを務められる二見さん、シニア・プリンシパルを務めらる島田さん、FTIの深津さんにご登壇いただき、VCから見るバイオテックスタートアップにおける日本と世界のあり方についてお話しをしていただきました。

当日の様子

第7回 Networking with Nucleate

PRD Therapeuticsの代表取締役社長を務められる細田さんにご登壇いただき、希少疾患に向けた天然物からの創薬研究とスタートアップについてお話ししていただきました。

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最後に

Nucleate Japanの代表となり、一年過ごす中で数多くの関係各所の皆様に他つけられながら活動を行ってきたことを非常に痛感しています。これからも、日本におけるバイオテックコミュニティの更なる振興に向け突き進んでいきます。もし、ご一緒していただける方がいらっしゃいましたら、ご連絡いただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。


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