シャワー(歌詞)
"柔らかくされた傷みを享受する僕は
ただただ守っては
ぬるま湯で温まった振りをした"
この曲は、この歌詞がふと頭に浮かんで、そこから作ったものだ。自分が自分で、人生をぬるま湯にしてしまっていることに気付いた時だった。
昔から私は
辛いこと悲しいことむかつくこと
外では言えないようなこと全部
お風呂で頭からシャワーをかぶって
吐き出していた。叫んでいた。
もっと自分の思っていることや
理不尽なことを伝えられたらどんなに
いいだろうと思っていた。
傷付けられても笑って流して
それは傷付いてないわけじゃない。
きっと諦めてしまえば楽なんだろう。
だけど、それもできない。
諦めて、なにも考えずに、なにも感じずに
ただただ生きるだけの人間にはなれない。
ぬるま湯で温まった振りをしたまま
生きることはできなかった。
私はずっとシャワーをかぶって
叫んでいる。
戦っている。
生傷が耐えなくても、
心が苦しくなっても。
柔らかくされた痛みなんかくそくらえ。
ちゃんと傷ついて、ちゃんと感じて、
ちゃんと考えて、ちゃんと変わっていきたい。
だけどシャワーを浴びている時だけは
せめて、弱い私でいさせて欲しい。
シャワーの音が、消えるまで。