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『セーラー服と女学生展』を観た(2018/3/31)
私は中村佑介さんが大好きだ。
中村佑介さんが関西のAM局でラジオパーソナリティーになったのをきっかけにradikoプレミアムに登録しようとしているタイプのファンだ。
今年の初めにTwitter辞める発言を撤回した事にも歓喜していた。
中村佑介さんの作品が弥生美術館に展示されると知り私はすぐさま『セーラー服と女学生展』へ向かった。幼少気の正義感を美少女戦士セーラームーンで養われてきた世代でもあるのでもう行くしかなかったんだ。
弥生美術館と言ったら明治・大正・昭和に活躍した雑誌等の挿絵画家やポスター等のデザインに焦点を当てている美術館。そういう作品と並んで中村佑介さんと武内直子さんの作品が展示されるなんて、平成の商業美術の代表と認められたみたいなもんですよ。凄い。
館内には案の定、きっとアジカン好きなんだろうな~って風貌の人がちらほらいた。
それはさておき、展示スペースでは妖艶可憐なセーラー制服の女生徒の絵が沢山展示されているのは勿論のこと、作品以外にも、日本でセーラー制服が出来る以前の女学生の装いから作られて主流になるまでの経緯や、日本最古のセーラー制服、全国のセーラー制服と学校によるリボンの結び方の特色や着こなし、昭和初期の雑誌の切り抜きや当時の女生徒が書いた手紙も展示されていた。そして何故かセーラー制服姿の女生徒の写真パネルが置かれたフォトスポットもあった。
中村佑介さんの作品スペースには、初期の作品や漢字辞典『新字源』装丁画の原画や、現在色々な所で体験イベントも行っているVRアート体験を提供するプロジェクト『Birth YUSUKE NAKAMURA VR』のメインビジュアルの原画も展示されているのでかなり近々の作品も拝めましたありがたや…。
セーラームーンの原画も展示されていてもう童心に帰りましたね…あのコスチューム、髪型、憧れたよね…お遊戯会でやったよね…。よくよく考えると中学生女子の彼氏が大学生って凄い設定だよね…。
欧米化の影響や、女生徒の運動のしやすさへの考慮等によりセーラー制服が世に出始めた頃は、まだ普段着が着物だった為に洋装・セレブへの憧れの象徴であり、世に定着するにつれて律するもの、制限するもの、そしてアイドルの衣装になり可愛いの象徴ともなり、平均的で平凡であり全世代が共有できるアイコンへと移り変わって行くのがクリエイター視点から理解できて面白かった。
私の通っていた中学・高校は共にブレザーで近隣の学校にもセーラー制服はあまりなかったけれど、たまに見かけると羨望の眼差しをおくったものだ。日本女子の為に生まれ日本女子の体型、願望に併せて育まれてきたからこそ、懐かしさと共に進歩し続けているんだなあ。と思った。
そしてその後は表参道の文房具カフェで開催中の四畳半神話大系コラボを満喫するという王道コースを辿るのであった。
会場:弥生美術館
期間:2018年3月29日~6月24日
入館料:900円
※一部写真撮影可