『アパシー 鳴神学園七不思議』が凄すぎるという話
こちらの記事は『推しコンプレゼン2023 Advent Calendar 2023』に参加させていただいたものです!
はじめに
初めまして。普段はYouTubeで『学校であった怖い話』および『アパシー・シリーズ』の解説・実況動画を上げているUCです。
こちらの記事は、かれこれ10年ほどシリーズにハマっている自分が、シリーズ最新作『アパシー 鳴神学園七不思議』をプレゼンする記事です。
本題の前に、説明のしやすさの都合上、先に初代『学校であった怖い話』について触れておきたいと思います。
『アパシー 鳴神学園七不思議』と無関係ではないためです。
『学校であった怖い話』(以下、『学怖』)は1995年発売のSFC用ゲームです。
28年前のゲームでありながら、今なお根強いファンも多く、現在はアパシー・シリーズとなって発展を続けているシリーズです。
最近はゲーム実況者のレトルトさん、ナポリの男たち、稲葉百万鉄さんとのコラボなども経て、ますます注目されているシリーズといえるでしょう。
『学怖』ってどんなゲーム?
ざっくりしたジャンルでいうとホラーサウンドノベル。
読み物が好きな方にはもちろん、長文を読むのが不慣れな自分でもなぜかスルスルと読める平易な文章が多いため、後述の世界観やキャラクターに惹かれるものがある方には強くオススメします!
【あらすじ】
旧校舎の取り壊しに合わせて企画された七不思議の集会。
その聞き役に抜擢された新聞部一年生の坂上修一(主人公)は、先輩が集めた七人の語り部から話を聞くことになる。
ところが集会の場には、語り部はなぜか六人しかいない。
おかしい。先輩は確かに七人に声を掛けたと言っていた。
六人に見知った顔はおらず、語り部たちもそれぞれが初対面の雰囲気だ。
しばらく無言の時が流れる。しかし、いくら待てども七人目が現れる気配は無い。
いつまでもこのままではいられないので、坂上は勇気を振り絞り静寂を破った。
「それでは、始めましょう」
まだ見ぬ七人目を待たずして、集められた六人の学校であった怖い話が始まった。
……ということで、顔見知りもいない、重く暗い雰囲気の中で主人公・坂上くんは得体の知れない連中から怖い話を聞かねばならない、というシチュエーションです。
しかも来るべきはずの七人目も来ていない。単に遅れているのか、何かあったのか。
不安要素しかない。
堪りませんね!
更に、話をしてくれるのは一癖も二癖もある語り部たちです。ざっくり紹介しましょう。
語り部紹介
新堂誠
三年生。
ちょっぴり不良な頼れる兄貴タイプ。ただし逃げ足が速い。
語る話は運動部であった怖い話を筆頭に、都市伝説系、実地な体験談などスタンダードに揃える。
「スポーツはいいぞ」の人。
意外に純情な一面も……?
荒井昭二
二年生。
暗い雰囲気で淡々とした丁寧な語り口が特徴。
陰気なイメージとは裏腹に、友人が多かったり、一年生の時はサッカー部に所属していたりする。
展開によっては、語り部の中でも平常時から最も激しいギャップを見せる。
荒井フレンズは死亡率が高いという悲しいジンクスを持つ。
風間望
三年生。
自称ウィットに富んだ、女にモテる男。カッコマン。
その実態は謎に包まれている……。終わり。
細田友晴
二年生。
トイレを愛しトイレに愛される便器マスター。
彼の語る話は全てトイレにまつわるという徹底ぶり。
霊感体質らしく、ほとんどの話が実体験となっている。
一見フレンドリーで接しやすいが、主人公に対して急に距離を詰めてくることがあり、さながらトイレの個室に二人で入った時のような圧迫感がある。
こちらの態度次第では、それがそのまま敵意に転じることもあるのが恐ろしい。
岩下明美
三年生。
ミステリアスな雰囲気を漂わせる謎の多い女性。
嘘と裏切りが大嫌いで、話の始めには主人公を試すような質問を投げかけてくることも多い。
こちらの精神をすり減らす言動の数々に、話よりも岩下さんの方が怖いと評するプレイヤーもしばしば。
感情が昂ぶるとポケットからカッターナイフを取り出すという一幕もある。
福沢玲子
一年生。
明るくて軽い語り口でエグいことをさらっと言ってのけるのが特徴。
女子高生らしく恋愛トークに花を咲かせたり、友人を大切にしたりする中に、時折妙に冷めた価値観を覗かせる。
坂上にとっては唯一の気の張らない同学年のため、集会を経て親しい関係を築くことも。
これらの個性的な語り部たちから、好きな順番で話を聞いていくことができます。
語り部の話の中に登場する人物にも魅力的なキャラクターが多数おり、それは昔の生徒や先生、はたまた語り部のクラスメイトが主役の場合もあります。
彼らの話を聞き終えた時、七話目で何が起こるのか。はたして七人目はやってくるのか……
七不思議の集会で何かが起こる――
いざ集会が始まると、何かがおかしい。学校の七不思議って、こういうのだっけ?
「学校であった怖い話」と聞いて思い浮かべるのは、よく小学校なんかで噂される「学校の怪談」だと思います。
誰もいない音楽室でピアノの音がする、深夜に徘徊する理科室の人体模型、トイレの花子さん、などなど……
ところが語り部の怖い話の多くは、そのどれでもないのです。
・ボクシング部が衰退する原因となった事件の話
・屋上からの投身に取り憑かれた男子生徒
・八つの進学塾に通う女子生徒の話
・絶対にトイレに行かない男
・クズ男に弄ばれた女子生徒の復讐
・クラスメイトの霊感少女の話
などなど…… ※ほんの一部です
およそ学校の七不思議とは言い難い話ばかりが集まります。
これ校内新聞にするんだよ? 分かってる?
時にはただ聞くだけの立場だったはずの坂上くんに何らかの害意・攻撃が及ぶこともあります。最悪の場合はゲームオーバー。
そんな危険の付きまとう一話目から六話目の語り部の話を聞き終えると、七話目が始まります。
そして、ここからが本番です。
七話目では、怖い話を聞きに来ただけのはずの坂上くんに様々な恐怖が降りかかります。
七人目が集会の場の誰かを殺しにきたり、坂上くんが殺人者集団のターゲットにされたり、SFが始まったり……
単に怖いだけじゃなく、サスペンスだったり、笑えたり、じーんとくるものなど、様々な展開が待ち受けています。
これが『学校であった怖い話』です。
タイトルが「学校の怖い話」ではなく『学校であった怖い話』なのは、「学校で怪談話を聞く集会をやったら遭った怖い話」なのです。
パラレルワールドの概念
ここで本作を語るうえで非常に重要な概念の紹介です。
それは、この世界は無数のパラレルワールドが存在するということ。
ゲームは一話目から六話目、そして七話目までで1周なのですが、
・語り部の話
・話のオチ
・七人目は誰なのか
・七話目で何が起こるのか
これらが丸っきり遊ぶたびに変わります。
(主に語り部に話を聞く順番や、語りの中で坂上くんに投げかけられる質問の受け答え(選択肢)によって分岐していきます)
時には集会の目的・語り部の正体なども分岐によって大変わりし、様々な予測不能の展開にぶち当たります。
極端な例を挙げると、その他の展開では普通の人間である語り部が、とあるシナリオでは正体が宇宙人だったりします。
このように周回を繰り返し、様々な分岐の語り部と触れ合うことで、語り部たちにどんどん愛着が湧いてきます。好きになっていきます。
語り部たちは膨大な分岐の中で本当に様々な側面を見せてくれて、それが絶妙に、そのキャラクターにリアルな存在感を与えています。
この感覚はぜひ一度体感していただきたい部分です。
個性豊かな語り部たちと、あなたの七不思議の集会がどういった結末を迎えるのか。
興味のある方はぜひゲームを遊んでみてください!
……と言いたいところなのですが、現在はSFCの実機を手に入れないと『学怖』を遊ぶことはできず、だいぶハードルが高い。以前まではWii UのVCで遊べたのですが……
そこで、SFC版に関しては稲葉百万鉄さんの実況動画をオススメします。
ほぼ全ての分岐を網羅されているうえ、稲葉さんの圧倒的な朗読スキルで聴きやすいです。
あと稲葉さんの笑いのツボが全体的に浅くてめちゃくちゃ釣られ笑いするので健康に良い。
アパシー・シリーズとは
さて、ここからが本題です。
まずは『学怖』の舞台である名も無きマンモス高校を「鳴神学園」として再定義し、これを軸に世界観が構築された『アパシー・シリーズ』について説明したいと思います。
『アパシー・シリーズ』(以下、『アパシー』)とは、鳴神学園を舞台にそこから派生する作品群の総称です。
2006年末から2007年頃に成立したこのシリーズは、2011~2017年の休止期間を除いても今日まで約10年の歴史があり、実に多くの作品がリリースされています。
それぞれに魅力のある作品ばかりで、叶うことならシリーズの歴史を追い、作品が相互に絡み合うシリーズの醍醐味を味わっていただきたいところですが、今回オススメするのはたった一つです。
それが『アパシー 鳴神学園七不思議』です!
今から初めて『学怖』および『アパシー』に触れるという方にはこれ一択だと考えます。
その他の作品にも興味のある方は、公式のBOOTHに全ての作品がまとまっていますので覗いてみてください。
語り部たちを攻略できる恋愛ゲームなんかもあります(!?)
『アパシー 鳴神学園七不思議』とは
『アパシー 鳴神学園七不思議』(以下、『鳴七』)は2022年8月4日発売のNintendo Switch用ソフトです。(公式サイト)
『鳴七』をオススメするのは、シリーズ最新作であることの他に、非常に新規の方に勧めやすい特徴を持つためです。
それは、『学怖』および『アパシー』は先述のように長い歴史を持つシリーズですが、『鳴七』でシリーズのリブート・再起動がなされているという点です。
各種設定が見直され、SFCの『学怖』含む過去シリーズのシナリオの多くがリライトされ、『鳴七』に収録されています。
これ一本遊ぶだけで、新規の方も今後のシリーズ展開に追いつくことが可能です。
『鳴七』のあらすじは先述の『学怖』と同じと考えていただいて問題ありません。
来るべきはずの七人目がいない七不思議の集会で、坂上修一は六人の語り部から怖い話を聞かされる。集会の終わりには何が待ち受けているのか……
ゲーム全体のシナリオ分量は合計360万文字以上。文庫本36冊ほどに相当します。
これ一本でしばらく読み物には困らないですね。
(自分は毎日読んで完全クリアまで1ヶ月半掛かりました)
さて、ここまで読んでくださった方は、『鳴七』は『学怖』のボリュームアップ版、ぐらいのイメージを持たれたかもしれません。
ですが、『鳴七』の真の魅力はボリュームではありません。
そして後述のこの特徴こそが、自分がシリーズを追って約10年目にして、過去最高に沼る要因となったものなのです。
最推しも爆誕しましたし……
『鳴七』の何が凄いのか
ここで言いたいのは、『鳴七』が『学怖』よりも優れているということではなく、『鳴七』と『学怖』は全く別ベクトルの作品だということです。
それぞれに良さがあり、自分はどちらも大好きです。
『鳴七』の最大の特徴は、極限まで作り込まれた登場キャラクターでしょう。
『鳴七』には総勢100名以上のキャラクターが登場するのですが(多い)、その100人全てのキャラクターに緻密なプロフィールが設定されています。
そのキャラクター設定はゲームを遊ぶことで様々な形で目にすることになります。
まず、登場キャラクターの多くは集会で語り部の話す怖い話の中に登場します。
(以下、彼らのことを「語り部」に対して「語られ」と呼びます)
ここは『学怖』との共通点で、『学怖』にも多くの魅力的な語られキャラクターがいました。
(怖い話の登場人物ですから、基本的にはヤバイ奴らばかりなのですが……)
そして『学怖』の特徴として、その多くのキャラクターは、その語り部の語りの中にしか登場しなかったのです。
(荒井くんの話の登場人物なら、その荒井くんの語りの中にしか登場しない、というような)
一方『鳴七』では、語られキャラの多くが話の枠を超えて登場する、という違いがあります。
荒井くんの話に出てきた語られキャラが、福沢さんの語りでも登場したりします。
これにより、一人の人物が複数の視点から語られ、そのキャラのいろいろな側面を見ることができるようになりました。
極端な例を挙げると、あるシナリオでは誠実で生徒からの信頼も厚い男性教師が、別の話では女子生徒に手を出してしまう、ということがあります。
一見すると矛盾した人間性に思えますが、現実でも「えっ、あの人がそんなことを!?」と驚くことはしばしばあるのではないでしょうか。
一つの角度からでは分からなかった人となりが、膨大な分岐とパラレルワールドから成る様々なシナリオを読むことで、明らかになってくるのです。
更に、これだけではありません。
「キャラクター図鑑」というものがあります。
ゲームの中で登場したキャラクターが図鑑に登録されていき、図鑑を開くとそのキャラクターの詳細なプロフィールを確認することができます。
本編では描かれない家庭環境や性格などの設定が書かれており、100人のキャラクターそれぞれに200文字前後の分量があります。これだけでも相当の読み応えです。
逆に図鑑には書かれていない設定が本編で描かれるというパターンもあります。
図鑑を読み、本編を読み進めていくことで、100人のキャラクターそれぞれに愛着が湧き、多くのキャラクターを好きになることでしょう。
いまいちイメージが湧かないと思うので、ネタバレにはなりますが、具体例を挙げたいと思います。
大丈夫です。360万文字あるので微々たるネタバレです。
「吉川虎之助」と「星野元風」というキャラクターがいます。
この二人は語り部の一人である細田さんのクラスメイトで、どうしようもない不良です。
細田さんをいじめていたり、鳴神学園の内外を問わず至る所で悪さをしているため、多くのシナリオでその姿を見ることでしょう。
細田さんへのいじめも壮絶で、正直とてもじゃありませんが自分の好きになるタイプのキャラクターではありませんでした。
ところが……
図鑑を見てみましょう。
まずは吉川から。
お前、高校デビューだったのか……!
そしておばあちゃん子!
この時点でわりとちょっと好きかもしれない。
不良が捨て犬を拾っていると良い人に見える現象といいますか、このような本編とのギャップをこれでもかというぐらい見せつけてくるんですね。
次に星野、いきましょう。
ほ、星野……!!!
(「爆切れのスターウインド」は自称か他称か知らないけど中学生〜って感じで好き)
本編ではいつもつるんでいる不良でしかなかった二人が、図鑑の設定を知ると、とんでもなくアンバランスで正反対な二人だったことが判明するんです。
吉川が元いじめられっ子なことを星野が知ったらどうなるんだろう……とか考えてみたり。
これを知ったうえで本編を読み返すと、また味わいが変わって……
図鑑と本編だけでも噛めば噛むほど味がするのですが、公式は更なる追撃をかましてくれました。
それが後に発売された『鳴神学園生徒名簿』(以下、『生徒名簿』)という設定資料集です。
これは「キャラクター図鑑」の内容をベースに、さらに踏み込んだところまでキャラ設定が明かされた資料集です。
100人以上のキャラクター全員に1人1ページが割り当てられ、1人あたり1200文字前後でびっしりとプロフィールが書き連ねられています。
これがまたどのキャラクターもとんでもない内容ばかりなのですが、今回は徹底的に吉川・星野に焦点を当てたいと思います。
というわけで、『生徒名簿』より一部抜粋です。
まずは吉川からいきましょう。
んん!?
何かどこかで聞いた話のような……?
次に、星野の『生徒名簿』です。
(大の字になって天を仰ぐ)
アンバランスな二人どころじゃない……
とんでもない爆弾抱えすぎだろ!!!
引用からは省きましたけど、星野の他の記述を見た感じ、たぶんお母さんのことは好きだったと思うんですよ。コミュニケーションは上手く取れてなかったみたいだけど。
だから同級生への憎しみは、退学処分のことよりも、母親が自殺したことへの怒りの方が強いと思うんですよね。
この同級生のせいで母親が自殺したと思ってそう……(もちろんとんだ逆恨みなのですが)
そんな星野が、この同級生に助言したのが吉川だと知ったらどうなるんだろうと思うと、ゾクゾクしてきますね……
(ホラーゲームなのでこういう楽しみ方で合ってるはず)
あとついでに、吉川と星野の『生徒名簿』でもう一ヶ所大好きなところも紹介させてください。
今回は先に星野。
次に吉川。
この星野と吉川の温度差ですよ……
堪りませんね!
そして『生徒名簿』で得た設定を頭に置いて、また本編を読み返すと新たな発見があって……その繰り返しです。
紛うことなき沼ですよ、これは。
と、このように『鳴七』はキャラ設定の作り込みがエグいという話でした。
吉川と星野の二人を取り上げただけでこの情報量です。しかも二人とも生徒名簿に書かれている内容の1/3ぐらいしか触れていません。
このような登場人物が100人以上いると想像していただければ、『鳴七』で何が起こっているのか、何となくイメージは掴んでいただけるのではないでしょうか。
しかも吉川と星野のように、キャラクター同士が絡み合い、予測不能の化学反応を起こします。
キャラクターは100人以上いるわけですから、他にも滾る組み合わせが数多くありまして。
恋のトライアングル(?)+脳筋幽霊の野球部、好奇心旺盛+大の怖がりの振り回し振り回され幼馴染コンビ、霊現象を呼び寄せる体質と浄化する体質の凸凹カップルなどなど……
絶対どれかは刺さる、というような沼が広く深く(浅くない)敷き詰められているイメージです。
あまりにも沼の種類が多いため、同じ作品にハマっている人とも推しがなかなか被らないという珍現象まで起こる始末。
ぜひ、一緒に沼りましょう!
おわりに
『アパシー 鳴神学園七不思議』はいいぞ。
そして、なんと今日から35%OFFセールが始まりました!(2024/1/2まで)
これは信じてほしいのですが、決して回し者ではありません……
こんなタイミング良いことある???
5,000円以下で360万文字が読めてしまうの、本当にお得なのでよろしくお願いします……
体験版も配信されており、体験版だけでもかなりのボリュームを楽しめます。雰囲気を掴むには打ってつけです。
体験版は上で紹介した稲葉百万鉄さんが実況動画も上げているので、そちらを見ていただくのもアリだと思います。
気になった方はぜひ遊んでみてください!
『鳴七』には自分の最推しである浦部美緒ちゃんも登場するのでよろしく!!!
(オマケ)俺の最推しの話を聞いてくれ
浦部美緒ちゃんはかわいいぞ。
今回の記事で浦部美緒ちゃんの話をする気満々だったんですが、思った以上に書くゆとりがなかったというか、冗長になりすぎるなと判断し、泣く泣くカット……
でもカットしたくなかったのでオマケとして書くことにしました。
『鳴七』のプレゼンは終わったのでここから先は読み飛ばしていただいても……
いや読んでほしい。
短くまとめますので!!
浦部美緒ちゃんは語り部の一人、福沢さんのクラスメイトで友人です。
一年生ながら女子サッカー部のレギュラーで、腕っぷしも強く度胸もあるため、福沢さんの企画した旧校舎での十三階段の実験に付き合わされることになります。
この時、「怖くないよ!」と見栄を張ったのですが、旧校舎に足を踏み入れた途端、実は大の怖がりであることが判明します。
なぜ見栄を張ってしまったのか。
(この理由については他のシナリオで明かされる設定を知ることで想像することができます。『鳴七』は基本的に想像の余地をかなり残してくれるので、あえて描かれていない部分をいろいろ想像するのも楽しいのです)
美緒ちゃんを端的に説明するとこのような子なのですが、普段元気いっぱいで強気なのに、苦手なものを前にすると途端にヘタレになる子が自分はドストライクでして。
瞬く間にハートを射抜かれてしまったんですね。
そして、この気持ちは美緒ちゃんの「キャラクター図鑑」を読むことでさらに深まります。
オヨー(;o;)
誰? 誰なの? 怖いよおッ!!
いやマジで足長おじさん誰なんだ怖すぎる。
しかも恐ろしいことに、この足長おじさんの正体はゲーム本編でも『生徒名簿』でも、一切明かされません。
今後の作品で明らかになる日は来るんでしょうか。何も分からない。
美緒ちゃんは図鑑に書かれている設定の他、初めて読んだ時に脳に雷が落ちたような衝撃を受けた設定があるのですが、流石に長くなりすぎるので今回は割愛したいと思います。
いつか記事にしたいですね。
最後にこれだけ紹介して締めとします。
先ほど少し「今後の作品」と言いましたが、『鳴七』以後もシリーズ作品は制作中であり、近いうちに新作が発表されると思われます。
新作のタイトルはすでにいくつか公表されているのですが、その中の一つ『霊怪記』という作品で浦部美緒ちゃんの登場が確定しました。おめでとう!
しかもシナリオのあらすじまで公開されています!
どんな話なのか、見てみましょう。
:space_blobyumecat:(宇宙猫)
自分、美緒ちゃんに対しては「後方足組み足長おじさん面」で健全な推し活を心掛けていたのですが、もうこの時から何かが狂い始めてしまいました。
それどう考えてもチン
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