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モロッコでカッチンときた話

北アフリカの国モロッコの海沿いの街カサブランカに住んでいるふうです。

今日は、レストランで隣の席になったモロッコ人女性に、

「HRは毎日オフィスに座って、何もしなくていいじゃない。卸は違うのよ!」

って言われて、カッチンときた珍事件を書きます。

***

旦那の仕事でカサブランカに来て、2ヶ月が経とうとしております。街歩いてるとニーハオニーハオ言われるのはもう慣れっこでへっちゃらなのですが、久々に「怒」の感情を覚えました。

だいたいのお店は閉まってることが多い静かな日曜日に、日本人のお友達とタイレストランで食事をしている時に事件は起きました。

隣の席にいた女性が英語で話しかけてきました。
「どこから来たんですか〜?中国人ですよね? / Where are you guys from? of course Chineses?」

私たちは「From Japan. How about you?」と返答しました。アジア人が珍しいのか、こっちにいると見知らない人から話しかけられるのは日常茶飯事なので、できれば失礼にならないように手短に会話を終わらせたいのです。

女性は、「私は日本人よ!   冗談よ!目が小さからアジア人みたいってよく言われるから!!あはは!/From Japan! ....... I'm joking!! People say I look like Asian because I have small eyes!! haha」

まず、ここまでで色々アウトな人だなーと思いながら、でもまぁ悪気はないんだろうと思って、モロッコどお?とか世間話に付き合ってました。タイミングを見計らっては、友達と2人の日本語での会話に戻りながら、また女性から話かけられて・・と言う繰り返しでした。

女性は何を意図したのかいきなり

「I like Japan so much (Kyotoがとこかも知らなかったのに・・)!! I think Japan is the best at everything!! not like Chinese! Chinese are fake people!/私日本大好き!!日本は全てにおいて最高だと思う!中国人と違うわ!!中国人はフェイクだもの!」

このまま行くと中国人へのヘイトスピーチを虚しく聞かされると思ったので、「I am Chineses and grew up in Japan. But it is ok. I know why you call us fake. I have negative and positive feeling about China too./私は日本で育った中国人だよ。フェイクって言う気持ちもわかる。私も中国に対して複雑な気持ちを持っている。」と答えました。

彼女はごめんなさい!!!中国人はすごくお金を儲けるのが得意だわ!!と彼女なりのフォローをしたりして私も冗談で返して、雰囲気が和んだのはよかったのですが、ここから「お金儲け」にトピックが移ってしまったのが悲劇だったのかと今では思います。

「日本か中国から輸入できるすごく特別なものって何かないかしら???」って女性は聞くのです。
卸の商売を彼女はしているようで、ビジネスチャンスを探していたみたいです。でも、我々にとってあまりに唐突で抽象的な質問だったので、「食器とか生地とかですか?」とか彼女から見たら的外れな返答を返したりしてました。

女性は「あなたたち卸のビジネスしてないの?日本人とか中国人ってみんなここで卸をして生業立ててるわよね?お仕事なに?」って、また思い込みたっぷりな質問が飛んでくるので。友達は「旅行会社で働いてます」、私は「HRです(正確には違うけど)」と答えました。彼女は自分の見込みが外れてちょっと残念?少し恥ずかしい?と思ったのか落ち着かない様子で、なんかずっと早口で話してるのです。

礼儀だと思って、「卸のビジネスも面白そうですね!ビジネスチャンスがたくさんありそう。例えば、どのような商材があるんですか?」って話を繋げたのですが、それが彼女のプライドに触ったのか・・

女性「卸って難しいのよ??ディプロマ取ったり、何年も経験がないとできないの?簡単じゃないのよ?」

と勢いがすごいのです・・そして、ついに私をカッチーンとさせる一言が飛んできました。

女性「HRは毎日オフィスに座って、何もしなくていいじゃない。卸は違うのよ!」

私「The end of conversation. Please excuse us. We are having a private lunch here./会話終了にさせてください。今私たちは二人でご飯を楽しみたいので。」とジャスチャーと共にはっきりと、あなたとこれ以上会話したくないと言う意思を伝えました。

女性は「なんて失礼なの!!私はまだ話をしているのよ!!」と騒いでました。

ちょっとして、女性はお金を支払い席を離れるときに、「あなたの今後の人生のためにアドバイスを言っておくわ!XXX」

本気で、アドバイスの中身が覚えてない・・けど、「ありがとう。あなたのビジネスの成功を祈ってる」という定型文を台本を読むようなイントネーションで返し、お別れの挨拶として右手を差し出したら・・

女性「私知らない人に声かけないの!!」と言いながら握手を拒まれました。

***

以上が、事件でした。文字に書き出すと、なんか大したことなかったなって冷静になれるからいいですね。

他人を下に言う・思うことでしか自分の価値を感じられない人なのかなと思いました。

国や文化や言語に関わらず、こういう人っているんですよねきっと。

わたしはラッキーで、こういう人にぶち当たったのは初めてでした。
今日の女性を反面教師にオープンマインド、謙虚さを忘れずにいたいと思います。


<自己紹介>
北京出身神奈川育ち。現在モロッコのカサブランカ在住。
リモートワークを活用して、時差8時間あるけどカサブランカから人材採用のサポートの仕事をしています。













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