マーケター観点でInstagrammerとYouTuberの違いを考察
昨今「インフルエンサー」という言葉がすっかり一般的になっておりますが、私がSNSマーケティング業界に足を踏み入れた2014年当時は、まだその言葉はごく一部の人しか知らない業界用語でした。
この6年間でマーケティングにおいてインフルエンサーを使うということはごく普通の施策のひとつとなりました。私もインフルエンサーマーケティングをいかにして効果的に実行するのか考えてきたマーケターの中のひとりです。
この記事は、そんな経験の中から初めてインフルエンサーマーケティングをする方に向けて、必ず理解しておいてほしいことをお伝えしたいと思い筆を走らせています。
インフルエンサーについて、ジャンルや使っているメディアなど様々な切り分け方があると思いますが、私が最も注目している点は、「画像系」なのか「動画系」であるかという点です。それぞれ得手不得手があるので、マーケティングで起用する場合は注意する必要があります。その特徴について考察し、どのように選定すべきかという意見を最後に記します。
画像系インフルエンサー
画像系インフルエンサーの代名詞ともいえるのがインスタグラマーです。写真を撮ったり加工するのが得意。インスタグラマーの方は世界観を作り込むことに長けており、その加工技術を駆使して商品やサービスを実物以上に良いものに見せてくれます。
憧れの対象としての商品やサービスをプロモーションするのに向いていると思います。
動画系インフルエンサー
YouTuberが動画系インフルエンサーの代表格です。動画の特性上、ビジュアルの加工が難しいため、インスタグラマーと比較すると素の自分で勝負するタイプが多いです。加工が難しいということを視聴者も理解しているため、情報の信頼性が高いと認識されているのも特徴だと思います。
動画で伝えるため情報量が多く、商品やサービスの理解を促すのに向いています。
インフルエンサーキャスティングの使い分けと注意点
インフルエンサーキャスティングについて検討するのであれば、「多くの人に商品やサービスを知ってもらいたい」というところからもう一段掘り下げて考えることから始める必要があります。
「あこがれの世界の中の商品(サービス)をPRしたい」ならインスタグラマー、「商品の良さをしっかりと伝えたい」ならユーチューバーなど、まずは大枠の見当をつけてみることからスタートです。
一概にインフルエンサーといっても、それぞれにスペシャリストとしての領域があります。例えるなら、インスタグラマーとYouTuberは野球選手とソフトボール選手くらい違うものだと思います(わかるひとにはわかるかな?)。
マーケティングでインフルエンサーを起用するのであれば、その人が最大限力を発揮できる領域を見極めた上でフィールドを準備することが、マーケターの重要な仕事のひとつです。