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高円寺の馬橋地区散歩
秋の休日、気持ち良い晴天だったので、高円寺の自宅マンションを出て高円寺の馬橋地区を久しぶりに散歩してみました。
私、今は杉並区高円寺北3丁目のマンションに住んでいますが、私の生まれは杉並区高円寺北4丁目です。かつての自宅は40年くらい前に父が売ってしまい、一回、立川に引っ越しましたが、高円寺への愛着が捨てがたく、すぐに私一人が高円寺に戻って今も住み続けています。
さて、そもそも高円寺という場所は
トークイベント「学術書のつくられ方 組版と校正」を開催しました。
9月28日に「学術書のつくられ方 組版と校正」というトークイベントを高円寺の「本屋の実験室 本店」のスペースをお借りして行いました。
このイベントは、長年、有志舎の本の組版を担ってくださっている言海書房の水野肇さんをお迎えして、書籍(主に学術書)の組版の基本的な方法を解説いただくと共に、間違いの少ない組版を行ない、正確な本を制作するために、著者はどういう原稿を作成し、編集者は何をすればよいのか、ま
「一人出版社」を続けるために
有志舎は「一人出版社」なので、私の場合、自分じゃないとできないor自分が一番得意な仕事(企画立案と依頼、原稿督促、著者との相談・交渉、原稿を読んで著者に改稿を依頼したりする事を含む編集全般、入稿管理、原稿整理、校正の殆ど等)は自分でやるけど、出版には本の編集・制作以外でも膨大な業務・作業が伴うし(あまり知られていないが)、様々な人との共同作業でもあるので、必要な部分で他人に任せられる仕事は、その道
もっとみるトークイベント「パレスチナの現在と人文知の可能性を考える:高円寺と甲府の連携とともに」アフターリポート–本と「知」を通してつくっていく緩やかな連帯について–
昨日(2024年7月20日)、高円寺で開催した早尾貴紀さん(東京経済大学教員、ブックカフェ「カピバラ」学術書読書会コーディネーター)をお迎えしての、トークイベント「パレスチナの現在と人文知の可能性を考える」についてのアフターリポートです。
完成なった「本の長屋 本店(ほんてん)」でおこなった初めてのイベントだったので何もかも初めてづくしで、実はかなりドキドキでした。
でも、早尾さんはもちろん、司
高円寺の書店 思い出話
街の書店がどんどん消えている。
そういう記事が新聞・雑誌に載るようになって久しい。
私が生まれ育った(そして今も住んでいる)高円寺にもかつてはたくさん書店があった。そこで、高円寺の書店についての思い出話を書いてみようと思う。これが私が本を読むようになった原点かもしれないので。
まず、1970年代、我が家(杉並区高円寺北4丁目)の近く、早稲田通り沿いには青地書店というまさしく「街の小さな書店」が
連載 私が見た戦前の中国・台湾⑳ 「特攻隊だけはいかん!」
最近、特攻についての議論が少し出ているようなので、
有志舎のPR誌『CROSS ROADS』20号に掲載した「連載 私が見た戦前の中国・台湾⑳」を転載します。
この連載は、父・永滝勇(2022年死去)が生前に書いていた手記を基に連載しているものです。
父は小学生だった戦時中、祖父の職場があった日本の植民地・台湾に住んでいました。この手記はその時の事を書いたものです。
連載 私が見た戦前の中国・台
「永滝さんは一人だけでやっていて、どうやって著者を見つけてくるの?」
先日、友人の新聞記者の方と造形家の方とコクテイル書房で痛飲。
そこで、「永滝さんは一人だけでやっていて、どうやって著者を見つけてくるの?」ときかれました。
そんなに特殊なことはやっていませんが、結局は様々な定期購読している学術雑誌やその他の学術誌に載っている論文を探して読むのと、色々な研究会・勉強会にも顔を出して新しい研究を知っていく以外にないと思う。
難しいのは、実証性の高い論文・原稿がそのま
「夜の有志舎」 本の即売会をやります
「夜の有志舎」と称して、こんなことを始めてみることにします。
「夜の有志舎」 本の即売会
開店日時:3月29日(金)17時~20時
場所:「本の長屋」
東京都杉並区高円寺北3丁目8−13
(コクテイル書房の2軒先)
https://miitus.jp/t/honnonagaya/
内容:
1)有志舎代表の永滝稔が「本の長屋」の店番をしつつ、有志舎の本(主に直近で出版した本。さらに割引
独立開業の「師匠」である、栗原哲也さんの著書『神保町有情―日本経済評論社私史―』をいただく
日本経済評論社の前・社長の栗原哲也さんから著書『神保町有情―日本経済評論社私史』(一葉社)をご恵贈いただいた。
突然に送られてきたので、本当にびっくりしたが、読み始めて、一日で半分くらいを読んでしまった。それほど面白い。
この本は栗原さんの編集者・出版経営者としての自伝であると同時に、自らが創業に参画した日本経済評論社(略称:日経評)の歴史を描いたものだ。
そして、栗原さんは私にとって、有志舎を
学術書編集者として来年やりたいこと(本当にやれるかどうかわからないけど・・・)
年をまたいだ積み残し仕事はまだまだ多いですが、今年はあまりに忙しく(間違いなく有志舎創業以来もっとも忙しかった)、ほとんど目の前の仕事以外考えられなかった一年でした。
休みに入って、少しは「こういうのを来年からやりたい」というものを考え始められるようになりました。
実際にやれるかどうか分からないけど、いくつか挙げておいて目標にしたいと思います。
ただ、協力いただけるような方々も必要なのですが、まだ
トークイベント成相肇×渡名喜庸哲「哲学と美術をつなぐ書物たち」に行ってきました。
一昨日の11月22日(木)に高円寺「本の長屋」で行われたトークイベント成相肇×渡名喜庸哲「哲学と美術をつなぐ書物たち」に行ってきました。
お二人の学問の背景にあるもの(二人は一橋大学の同期生で、当時、国立にあったコクテイル書房で出会ったことなども含めて)がよく分かって、すごく面白かった。
司会の狩野俊さん(コクテイル書房店主・「本の長屋」代表)もなかなか良い味を出していて、旧知のお二人もリラック
装幀について出版社は著者とどれくらいコミュニケーションをとっているか
出版社は装幀について著者とどれくらいコミュニケーションをとっているか問題。
有志舎の場合、
カバー:まず、永滝の方から「こういう方向性でどうか(画像を使うかどうかなど)」と著者に相談。それを踏まえてデザイナーに依頼し、3週間から1か月後くらいにデザイナーから数点の案(ラフという)を出していただき、その中から著者と永滝で相談して決める。カバーには内容紹介文を入れるが、その案は永滝が作成し、著者に相