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Part.3<読書編>宅建試験勉強前と後で見方が変わった「地面師たち」。Netflixと書籍で地面師たちに抱いた印象の違い。


前回は購入はしていたもののずっと読んでいなかった「嫌われる勇気」を読んでみて感想を述べました。やはり過去と未来に必要以上に縛られないという生き方は理想的ですが実践するのは難しいですね。

さて、今回は少し前に話題になった、
Netflixから「地面師たち」の原作である
新庄耕先生の「地面師たち」を読んでみました。

はじめに

Netflixの方は10月に行われた宅建試験の勉強前に不動産の知識がほとんどない状態で楽しみ、
書籍の方は宅建試験後の不動産知識がある程度蓄えられた状態で見たのでだいぶ見方が変わりました。

今回はそんな「地面師たち」を原作まで読んで考えたことをまとめたいと思います。

結論:今現在社会問題になっている「闇バイト」に警鐘を鳴らす、そんな作品

ここ最近の日本のドラマでもトップクラスの流行り方をしたと言っても過言ではないNetflix「地面師たち」。

普段のテレビドラマなどは次の週を待っていると前の週の内容を忘れてしまってのめりこめないタイプの人間なので一気見出来るドラマはありがたいです。

あらすじは大切な家族を父親による放火で失った主人公の辻本拓海が仮装の土地売買を持ちかける不動産詐欺師集団、地面師のボスであるハリソン山中と出会い、協力しながら次から次へと事件を起こしていく物語です。

結果、父親が放火する原因となった詐欺にもハリソン山中が絡んでいると知ってからは復讐劇がメインとなります。

ドラマを見ていても書籍を読んでいても一貫して私は現在日本の社会問題になっている「闇バイト」も同じような展開だと思いました。

闇バイトに手を染めてしまう10~20代の若者は初め、
当日手渡しの割のいいアルバイト程度にしか思っていない。

件数を重ねていくにつれて犯罪に加担していると気付いた時には
立派な犯罪グループの下っ端になっていたり、
途中で怖くなって辞めようとした時には
保険証や免許証のコピーを送ってしまっていることで脅しの材料にされてしまう。

実際に「地面師たち」の描写の中でも、
実行役が任務を完了した際や今回で手を引こうとした際に
口封じや足が付くのを恐れた首謀者ハリソン山中によって消されてしまう。

構造としては似ていて捕まるまでコマにされるか、
辞めて社会的か現実的に消されてしまうかのバッドエンドしかない。

もちろん騙す方が悪い。けど…

詐欺は何でも騙す方がいるから騙される方がいる。
それはそうで騙す方を責めるべき。

しかし逮捕・規制されれば新しい手法で詐欺師が生まれる。
新型コロナの還付金詐欺で大もうけした詐欺師がいい例ですね。

いつの時代でも反社会的勢力は存在するわけで
一番は自己防衛策として詐欺に引っかからないことでしょう。

今回の不動産詐欺がメインテーマになる「地面師たち」ですが
専ら詐欺の相手として描かれるのはどれも、
知識がないのにメリットばかりに目を当てて
まんまと詐欺師集団の口車に乗せられてしまった人たちです。

節税になる・資産になるなど上手いこと言われて
ろくに調べもせずにワンルームマンションを購入してしまう人は多いです。

実際に私は建設業界・不動産業界に絞って就職活動をしていましたが
何をしているのかよくわからない不動産業界専門会社は
知識のない会社員に耳障りの良いことを言って
2,000~3,000万円の物件を購入させるような会社が多いことに気づきました。

「うまい話は人には言わない」
「面倒だからと言って自分で調べることをサボらない」

基礎基本のことですが皆さんもお気を付けください。


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