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【日本一時帰国】これからを生きていくために大事な心の持ち方と人との向き合い方について想うこと

ここ2、3年ほど特に考えていることがあります

本当に落ちたひと、本当に悲しんでいて傷ついているひとにかける言葉、落ちた穴から救い出す励ましについて考えています

それは、わたし自身がどうしようもなく悲しく落ちてしまったことがたて続けて起こり、その場面ごとにたくさんの方に声をかけてもらい救われたり、救われなかったりする中で(すみません、逆に落ちたこともありました)本当に落ちた時にかけてもらう「頑張ろう」とか「強くなろう」とか、前向きに捉えてという言葉は二つの意味で背中を押すと感じたからです(深読みしすぎ、素直じゃないと思われるかもしれません)

一つの意味は、おそらく励ましの意味を込めて伝えた側の意図通りに、励まされ鼓舞され前向きに気持ちが動き、次に向けて背中を押されるということ

二つ目の意味は、さらに深く落ち込み、前向きにならなくてはいけない、前に進まなくてはいけない、けれどもそこに気持ちがついて行かずにプレッシャーになり、それが罪悪感に変わりさらに落ちるというパターン

この二つの意味の捉えたかにはどういう違いが作用しているのでしょうか

ビジネススクールのソフトスキルの講座でコーチを生業としているアメリカ人の女性の先生から学んだフィードバックについての授業で印象に残っていることがあります

彼女は授業が終わったときに、感想や学んだことを学生一人一人に一言で表現をさせるのですが

一番初めの彼女の授業の後に、私は感想を一言で “sympathy”と表現しました

そうすると瞬発的に彼女が”empathy”と自然に訂正をしたんです

その時は、私の発言がsympathyではなくempathyに聞こえたのかな?と思い、同意語だと理解していたのであまり気にせずに授業が終わりました

英和辞典weblioでは以下のように訳されています。

Sympathyは

同情, 思いやり, あわれみ, 同情心, 弔慰(ちようい), 弔問, 悔やみ, 悔やみ状, 同感, 共鳴

Empathyは

共感, 感情移入

日本語だと同じような違うようなでも似た言葉ではあるようです

その後のソフトスキルの授業で、sympathyとempathyの違いについて取り上げられ、このyoutubeの動画を紹介してくださり、すとんと心に落ち納得ができました

本当に落ちた時にかける言葉がempathyの気持ちを持った励ましであるなら人を救えるのかもしれません

逆にsympathyの場合は逆に人を落としてしまうかもしれません

家族であっても夫婦、恋人であっても親友であっても個であり違う人間同士

特にいまは、そしてこれからは人と人ののコミュニケーションや距離の取り方が大きく変化していき、オンラインのコミュニケーションを通してどうやって人と人が理解し合い支え合えるかということが問われていきそうです

人は慣れ適合していくので、世界がオンラインでつながりの距離を縮めるためには後押しになるのですが、同時にいままで顔を合わせスキンシップをするのことで補われていた部分については喪失するのか変容するのかその割合が縮小するのか気になるところです

スペインに留学し、ヨーロッパ圏内の友人が増える中で、挨拶をする際に頬に軽く二回男女年齢問わずキスをする文化に触れ、それが当たり前になっていました

とても素敵な文化、習慣だと思います

そういう素敵な人との触れ合いが形を変えるのは寂しいことです

しかも今回は突然にやってきたよくわからないものによって、世界中の広い範囲にわたって変化が求められており、なにが正解か、なにを正義とするのかがわからない闇の中でベストを尽くさなければなりません

準備期間などそもそもないのですから、日々の中で意識をしておくしかないのです

どんな人にもある日突然心の落とし穴に落ちる可能性があります

落とし穴に落ちても這い上がる力をこれからはもっと求められるようになると思います

でも這い上がるためには、周りにいて支えてくれる人たちが、自ら穴に降りてきて話を聞いてくれ手を差し伸べて這い上がる手伝いをしてくれなければ乗り越えられないこともたくさんあります

それはきっと、まずは自分自身が、自分が大事に思うひとのために穴の上からがんばれー!前向きにいこう!と応援するだけでなく、穴の中にまで降りていって隣に座り同じ目線で話を聞いてあげられてないと、自分が落とし穴に落ちた時にはだれも穴まで降りてきてはくれないのだと思います

なので、周りの人が悩んでいる時、困っている時には自分がなにができるのか、どういう態度でどういう言葉をかけどう寄り添うのかを考えています

仕事柄もありよく相談を受けたり、心の内を話してもらえることが多くあります

そのときには本当に気を付けて相手に合う言葉で外から声をかけているのではなく心に寄り添った言葉を探し伝えるように心がけています

そして、自分が悩んだ時にも同じようにどのような言葉をかけてもらいどのようなことをして助けてもらったのか恩を大事に素直に受け止め、それをその方にお返しする、もしくは他の人に伝える手助けになれるように、自分の中での学び、蓄えにしています

Mr. Childrenの花という曲の歌詞に

「悲しみをまた優しさに変えながら生きてく」

という一節があります

長くなりましたが、伝えたいことはつまりはそういうことです

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スペインだけでなく、ヨーロッパの中もたくさん旅行したいなと思っています。ビジネススクールの様子、バルセロナでの生活、学んだこと感じたことを記録していきます!

タイにて10年間在タイ日系企業向けにタイ人の紹介を経験,安定したキャリアを一旦お休みして自費留学。1年間スペインバルセロナのビジネススクー…

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