黄昏 ( 高橋啓太 オリジナルver. )
黄昏の中をたどりながら
明確に思える目の前の今日も
過ぎればすぐに朧げで
数を数えて分類し片付けても
何一つ正しく捉えきれず
あなたという情報は
絶えることがない
川 いつもあたらしく
風 たえず混ざり合い
拡散する木漏れ日
朝を呼ぶ さえずり
君がそこにいることの価値
一瞬の風で
穂先は為すがままに
無作為に乱れた
約束や契約
君を縛り付けたくても
そのすべをもたない
ある 街の片隅で
花 君によく似た
知らないうちに咲いてしぼんで
枯れていくことの価値