モノローグ台本『点繋ぎ』
『点繫ぎ』本文作:渋谷悠
(観客に背を向けたキャンバスのようなものがある。鏡やガラスでも良いし、何も無くても成立するかも知れない。そこに、スーツ姿の男が入ってくる。)
どうぞ、こちらへ。お待ちしていましたよ。
…はい、お客様のはこちらでございます。どうぞご覧になってください。
(男、キャンバスの内容に困惑する客を見ている。)
どれも…一つ一つは大したことありません。
あなたも、頭では取るに足らないことだと理解されているはずです。
しかし、何の前触れもなくこれらを思い出してし