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#7 アイテム:延命イヤフォン
セーブデータ7
カットが変わる映画のような、
暗転のある舞台のような、
そんなある日突然、
…なんて都合よいことはなく。
永遠のように長く感じるほどの時間の中で
ノイズは永遠となり続けて
「掻き消そう」
最初はそんな思いからだった。
懸命に手を伸ばしイヤフォンを手に取る。
耳につけて、音楽を流し込む。
止まっていた景色が、動き始めた気がした。
歩みに力がでる、目に光が宿る
音楽中毒だろうと構わない、
今は入れたい音と声と呼吸と音楽と旋律と
そんなすべてで満たされたい
そう思えた、それさえも、久々の欲望だった
《アイテム:延命イヤフォン》
ノイズを掻き消すように
音量あげて
止まらない涙の
理由も忘れた
ただこの1秒を
生き延びるための
私のか細い生命線
ーーー
過去に書いた詩が元です。
アイテム化してみました。
まだ有線主流だった時代がバレバレ。
ちなみにいつか作成するつもりです。(聞いてない)(いいんです)(これは記録ですから)
明日はどんな音が流れるのだろうか。
ーーー
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