-先輩が辞めるって今さっき聞かされた-＃ナナパレ で代表曲を体現する今のナナニジを見て欲しい
2023年1月25日22/7から宮瀬玲奈の卒業が発表された。
昨年のアニバーサリーライブでやっと現体制として経験を重ね新たに踏み出したタイミングだっただけにショックも大きかった。メンバーの番組行脚や多数の雑誌へのインタビュー記事掲載等粛々と終わりに向かうことを受け入れることしかできない中[ナナニジスプリングパレード2023]の幕が開いた。
名古屋-大阪では不在だった2人のメンバーを補うような力が溢れる公演だった。昨年のナナニジ夏祭りで不調だった西條を望月が包み込むようにカバーしていたが、今回はその恩返しと言わんばかりに堂々とパフォーマンスをしている。普段の西條からは想像つかない笑顔が弾け、ファンに手を振る姿はライブでしか見られない。「理解者」も「ムズイ」も無いセットリストだが間違いなく今この時のナナニジを表すような曲目だった。最新シングルである「神様だって決められない」の収録曲も披露されている。
前作「曇り空の向こうは晴れている」が新体制一発目かつアニメMVだったのに比べ、比較的ありがちなテーマを扱った曲だっただけに個人的にそれほど響いていなかった。しかしメンバーの身体（パーソナリティ）を伴って出力されると威力が大きく変わっていた。更に特徴的な各カップリング曲も素晴らしく、中でも「謎の力」は苦境をはねのけるような正に謎の力が湧いてくる曲で演者とファンで元気を与えあっているような不思議な魅力がある。「未来があるから」のようにライブのトリを飾るポテンシャルのあるカップリング曲だ。
メンバーの卒業-冬を超えた22年のナナニジは「ヒヤシンス」曲を体現したような状況を作り上げていた。アイドル人生を燃焼させながら駆け抜ける宮瀬と突然の卒業に驚きながらも送り出すメンバー、MVと重なる季節全てが相乗効果を与え凄まじい完成度になっているのが今の「シャンプーの匂いがした」だ。グループの代表曲でありメンバーの変遷を超えて何度もパフォーマンスされて来た中でも今が一番と言える程の輝きを放っている。その刹那のキラメキこそアイドルなのではないか。
残すはツアーファイナルの東京公演、4月9日日曜日昼夜配信もある。観たくなくても、観る！！！！！！！！！！