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スタァライト The Live#3 Growth 感想

「 運命とは、最も相応しい舞台に貴方の魂を運ぶのだ」

はじめに

 #1初演から4年、紆余曲折を経て幕が上がった「少女歌劇レヴュー・スタァライト The Live #3 Growth」。ここまで毎回感想を書いてきて、今までの集大成となるようだった。あまり言葉がまとまっていないが感想を書いていく。

本編

 The Live#3は20年7月に舞浜アンフィシアターで公演予定だった。それが延期となり代わりにオンライン舞台が行われた。
 ↓上映イベントに参加したレポート

 結果アニメの展開が先行し再生産劇場版ロンド・ロンド・ロンド、新作劇場版が先に公開されることになったのだ。真矢やまひるの進路希望からも設定の共有が見て取れる。タイトル通り99組の成長(卒業)とそのテーマを補佐する次世代の登場が描かれるストーリーだった。

 毎度遅刻していた華恋も最初から教室におり、99期生各自に成長が伺える導入から進路を理由に迷いが生まれていく。走駝先生は今までで1番真っ当に先生をやっていた気がする。華恋が走駝先生のよく言っていた台詞を引用し、最期は走駝先生が華恋に感謝する構図は十代とクロノス先生を思い出した。今回話の骨は愛城華恋、走駝先生、柳さくらの3人だった。さくらは青嵐から話に絡んでくるとは思っていたがここまでメイン扱いされると思わず驚き、堂々とした姿に #大女優高橋果鈴 を見た。

 レヴューパートの対戦カードは意外性もあり、真矢の心情吐露するシーンは胸に迫る迫真の演技だった。分かりやすいラスボスを作るのではなく、最後は自分自身と戦う事で厨二心を擽るブラック版を出しつつ、今回のテーマと噛み合った展開になっていたのが良かった。合計18人がステラボールのステージを駆け巡るのを見ながらこの期間制限を受けながら稽古をしたことが伝わってきた。
 99期生の進路は明示される事無く、進級したさくらの発表で物語は締めくくられる。

ライブパート

 自分が期待した通りの、順番が逆転したからこそ切ることのできるカードを使い切った内容で一気に追い込まれた。全体的に解説する必要のないラッシュ攻撃だが唯一曲名を出すと「舞台少女心得」を新入生+華恋ひかり→全員で歌ったのが印象的だった。数年前は「果鈴ちゃんスタァライト参戦!!!」と妄想で話していたのが本当に実現したのだとパフォーマンスを見ながらやっと理解できた。

 舞台少女心得は#1で印象に残り、それを見た古川監督の手でアニメを通してより思い入れのある曲になっていた。それを舞台少女髙橋果鈴さんが小山百代さんと並んで歌っている。自分は当時セラミュを見に行かなかった事でどこか引け目を感じていたが、今回それが吹っ切れスタァライトを見てきた者として感動できた。(そしてにこりん部屋の抽選に申し込んだ)続くあの曲にドラムの音が繋がっていくのもこれで終わりでは無く更に世界は続いていくのだと感じて良かった。最後「Glittering Stars」では今までの舞台シリーズを思い返し胸が一杯になった。

総括

 ステージを見ながら感動する一方でずっと悔しさを感じていた、劇場版からずっと考えていたことだが、作品を見たことで改めて自分の生き方について考える時間が増えた。あれだけの作品を見た上でヘラヘラと流されるような日常を過ごしたくないがもがいているだけで踏み出せていない。それでも今は動くしか無い。「運命とは最も相応しい舞台に貴方の魂を運ぶのだ」と信じて。

 P.S.夏場の休憩なし公演に水分を持っていかずつばを飲みまくる謎の男になったので気をつけよう!会場が寒いのはマジなので羽織るものがあるとベネ。


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