22/7 LIVE TOUR20224「14」感想

 22年3月、22/7の新体制ツアー5公演のあった月だった。苦楽は率先して迎えたいものではないが、人と共にする事で絆が深まる。自分が22/7と出会ってからツアーまでの半年間はそんな時間だったと振り返りも込めて感想を残すことにする。

初日横浜

 ツアー初日前は仕事のトラブルも有り追い込まれ何もなくともナナニジの曲を聴きながら会場周辺を徘徊していた。昨年のアニバーサリーライブ、キャラクターライブ後6人になり、計算中もパワーダウン感が否めずこれからどうなるんだろうと応援したい気持ちと不安さが入り混じった状態だった。

 更に2月からプロジェクトセカイを遊び始めハマっていく中で、ナナニジへの熱量は冷めていくんじゃないかと寂しさを覚えていた。しかし、ナナニジの日配信で新メンバー8人が登場した事でそれは杞憂になった。不安が何が生まれるのかと期待する気持ちにスライドしていき、ツアーのパフォーマンスにも参加するとあっては「行くしか無い」(覚醒より引用)。

 ツアー初日在宅勤務にかこつけ床屋で気合を入れ会場に向かった。数日前まで虹の黄昏TシャツでMAXXX生命線を入れていこうと思っていたが不思議と今回は必要ないと思えた。前回のアニバーサリーライブの際はどこか悲壮感のある空気だったが今回は違っていた。

ライブ本編

 今回のタイトル「14」、円周率に基づく新体制の人数を表したタイトルだったが内容もその通りの内容だった。ツアー発表された当初は6人でライブをやって新メンバーは出られて数曲のみの参加だと思っていた所を全曲参加、Overtureで14人並んだシルエットと流れ出す「ムズイ」のイントロ、増えた人数によるフォーメーションダンスに圧倒された。台詞パートにも新メンバーがどんどん参加することでグループが変わっていくのを強く認識させられる。初日は緊張の面持ちで涙する場面もあったがファンクラブ会員向けの自己アピールタイム含め和やかな滑り出しになっていた。

 前回のアニバーサリーライブは全曲発売順に披露だった故に驚きが無かったが今回は初めてセットリストも楽しめる内容になった。特に自己紹介パートを超えた「ヒヤシンス」で掛かっていた暗幕が開ける演出も合わせて新体制へと踏み出す強い意志を感じた。こんなに明るく楽しそうなヒヤシンスがあるのかと驚いている所に間髪入れず「シャンプーの匂いがした」のイントロがボディーブローのように聴いてくる。続く「僕が持っているものなら」で一旦落ち着かせ「覚醒」でグループの第二章を感じさせ本編は終了。グッズ紹介映像を挟み、「僕は存在していなかった」最後のMCを終え前回のアルバムツアーと同じく、しかし当時とは全く違った状況の中「未来があるから」でライブは締めくくられる。

 名古屋、大阪、東京と中盤のセットリスト3曲を変えながらライブを駆け抜けていった新生ナナニジ、大きなトラブルもなく徐々に肩の力が抜けパフォーマンスが変化していくのが伝わってきた。中でも大阪と東京夜で披露された「君はMoon」-「Just here and now」-「韋駄天娘」のコンボが好きだった。あっという間の1ヶ月だったがグループとして経験値を積みつつ、ファンにとっても未来を感じさせるツアーになった。
 ヒヤシンスは越冬し春に花を咲かせる花だ。昨年のアルバムから冬を超え22年の春に披露された「ヒヤシンス」はグループにとっての冬を超えた先に咲いた花のように思えた。

 新メンバーについて


 新メンバーではいつの間にか(Not sunrise)四条月ちゃんに落ちていた。「四条月」と言う何かを連想せずにはいられない名前とインドネシア出身の2点だけでも胸に引っ掛かっていたが、パフォーマンスでは静かながらも存在感があり長身と合わせて目を惹かれた。個人で緩急が付いておりトークとパフォーマンスのギャップ含め仮になごみんの代わりにセンターを務められる存在が居るとすれば月ちゃんだとすら思えた。また望月りのちゃんは初日から新メンバーで頭一つ抜けていた、なごみんの懐にあっという間に飛び込んだ印象もあり正反対な2人のコンビはナナニジの未来を切り開いていくような可能性を感じた。
 6人になり、盛り上がりに不安のあった計算中もSeason4に入り新メンバー加入が予告されている。6人のメンバーもそれぞれ成長や変化が見られなごみんの言葉通り「いい方向に変わっていくんじゃないか」と思わせてくれる、実際どうなるかは誰にも分からないがそう思わせてくれた事が嬉しい。

 新シングルの発売、ツアーの追加公演も発表され22年はグループにとって飛躍の年となることを願ってやまない。

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