結婚は消費活動という裏の顔
こんにちは。
子どもにお金にまつわる、話をしているゆうとすです。
本日は、「結婚は消費活動という裏の顔」というテーマでお話ししたいと思っています。
お叱りを受けそうなテーマですが、感情を度外視した上でずんずんタブーに踏み込みたい心境ですのでお許しください。
さて、
結婚は消費活動という裏の顔
とはどういうことかを
お話しする前に日本の結婚政策を確認したい
と思っています。
経済をお話しする前に、日本の結婚の変遷を見たいと思います。
「結婚は誰もがすべきだよ」という皆結社会の歴史はたかだか100年の話です。
江戸時代から明治の初期にかけて、離婚率はとても高かったそうです。
今の離婚率トップであるロシアよりも高かったそうです。
その背景には、女性も働くことが当たり前の時代で、江戸時代の離婚率は4割近かったそうです。
江戸は、夫婦が経済的にも精神的にも自立していた時代とされています。
今でこそ3組に1組は離婚する大離婚時代なんて、言われていますが、大きな視点で考えると、日本もようやく通常運転に戻りつつある印象です。
日本ではここ100年くらいの結婚保護制度により、離婚率が下がっています。明治に家父長制の導入により妻の経済的自由が奪われたりしたからです。
高度経済成長期の離婚率は異常に低いのです。
現在の離婚率は適正かもしれないです。(1970年は9.3%、2015年は35.6%の離婚率でした。)
かつての企業の武器としての結婚
皆婚社会を縦に、企業の戦略として、
家族のために働かせることができるようになります
かつて家父長制を庶民である農民にも適用し、田畑を人質に働かせていたのですが、
田畑のない都市部型社会では、
結婚後の離職率を低下させるために、
結婚すればマイホーム購入のための住宅ローンを組ませたりして、強制的に働かなくてはいけない仕組みをつくったそうです。
「働かせねえと、家族が路頭に迷うぞ」です。
会社でも結婚して家を買った人間が、本社配属になるという都市伝説があるほどです。
さらには、結婚した人の職位をあげたりして、独身者を排他的にしようという動きすらあったようです。
結婚の裏の顔
なかなか興味深い格言です。
「結婚とは、ひとつの消費行動である」
ドイツの哲学者マルクス・ガブリエルの言葉です。
身も蓋もないのですが、女性はお金(=年収)のため、男性は容姿のために結婚する生き物だそうです。
少し細かくみると、2015年の国立社会保障・人口問題研究所の出生動向調査によると、
未婚女性が相手に求めるのは「収入」、「職業」、「学歴」
未婚男性が相手に求めるのは「容姿」
という結果でした。
さらに、
女性では「愛情を感じている人と暮らせる」が下がり続け、「経済的に余裕が持てる」項目が上昇しているトレンドというわけです。
つまり、結婚のメリットとして、経済的に安心ができないと女性は結婚をしないことがわかります。
まとめ
離婚率の推移などをみると、江戸時代に先祖返りしつつある部分もありますが、結婚には経済状況が担保されないと進まなそうな気がします。結婚も一つの手段としてメリットがないとしないよねということです。
結婚と消費活動というテーマでしたが、女性には生存本能として安心して生きぬくためにお金は必須だと思われるので、今回のデータはすごく腑に落ちました。
いかがでしたか?
本日は、「結婚は消費活動という裏の顔」というテーマでした。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。