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浦島太郎的に安い国になったワケ

こんにちは。
子どもにお金にまつわる話をしている、ゆうとすです。
本日は、「浦島太郎的に安い国になったワケ」というテーマでお話しします。


安いニッポンという名著を読んでなるほど!と思い、自分なりに考えてみたことを紹介したいです。

ここでの安いとは、物価や年収のことを指します。

日本におけるディズニーランドの入場料は世界一安く、ダイソーが100円なのも実は日本だけだそうです。

参考:安いニッポン「価格」が示す停滞 中藤 玲

さて、

物価が低いワケ

物価が低いよりも、物価が30年前からさして変わっていない状態が正確かと思います。

物価が低いから、働けど働ど生産性が上がらないのです。

たとえば、ドイツの方が労働時間は短いのですが、自動車の価格が高いので、ドイツの方が日本よりも生産性が高い構造になっています。

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生産性が低い日本では、物価が安い、価格付けが低いことにもあるようです。

価格付けが安いワケ

ワンコインランチや1,000円カット、飲み放題メニューがボクたちに歓迎される背景には日本人の安さマインドがあると思っていて、

マインドにはデフレに伴う賃金が大きく影響しています。

たとえば、

・収入が上がっていない

・コロナ禍で収入が減った

・最低時給で生活している

ただ生産者側もこの呪縛に囚われる傾向にあると思っています。

価格付けの基本としては、現地の客単価を求める必要があります。

たとえば、おはよう村の村人はランチ代に1,200円出せるという市場調査結果だとしたら、上限のライン設定は1,200円までとする必要があります。

さらに、物価が安い理由にデフレがあると思います。

デフレとは、継続的にモノの価格が下がっている状態が続いていることです。

ただ日本では、デフレが30年も続いている異常な状態ともいえそうです。

デフレが引き起こすこと

デフレとは、需要が不足して、供給が過剰な状態のことで、

デフレになると、人がモノよりもお金を欲しがるようになるので、貯金し出します。

消費をしなくなるので、マーケットが小さくなります。

マーケットが小さくなると企業が売り上げが下がり、赤字に陥って、倒産します。

企業が赤字になると、労働者は給料が下がったり、職を失うことになります。

やがて

デフレになって、人が節約をして貯金をするという正しい選択をしても

積み重なった結果、経済全体として望ましくない事態を招くことを「合成の誤謬」と言います。

年収が低いワケ

次に、年収が低いワケを考えたいです。
日本では、平均年収が上がっていません。
アメリカなどの先進国では未だに年収は上がっています。

日本における世代別年収について

近年は、若手ファーストで初任給が上昇傾向にあります。


じつは、人件費に使えるプールには限りがあるので、そのしわ寄せがおじさん層に寄せられます。
若手の年収を少し上げたことで、40,50代の年収を少しずつ下げているのです。

言い値で働く労働者たち

賃上げを求めない人は日本で7割もいて、中国ではわずか6%程度だそうです。

ちなみに、争議行為もほとんどしてません。

変わらないことほうが居心地がいい

と思っている人がいることも原因かもしれません。
現状から変わることにマイナスイメージを持っていて、現状維持バイアスに伴う固定化が進みます。

物価が安くて年収が低いと

たとえば、新規採用について

海外からの優秀な人材は、アメリカなどに行きます。

日本で年収600万円だと高給とりですが、アメリカだと1,000万円以上もザラなので、

日本では上司よりも給与が高いことが受け入れられないので、採用に苦戦するそうです。

とはいえどうする?

個人レベルではどうしようもないじゃないか!

と思われることが多いかもしれません。

個人でできることとして、

たとえば、

・毎年度、履歴書というポートフォリオを更新する

・年収の多い業界への転職を考える、副業をはじめる。

・グルーバル価格を知る。サービスのわりに日本の価格は異常なほど安いことを知り、価格設計を考えなおす

・収入を一つにしていないか?人的資本だけでなく株式投資や不動産投資などの仕組みや選択肢を考える。

最後までありがとうございました。
それではまた!



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ゆうとす@商材を売らない金融教育者
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