遊星D

梢はすかと演劇をつくる小規模な集い。2023年『低き楽園』、2024年『どこへも帰らない』を上演。短編演劇をシームレスに繋ぎ合わせるコンセプチュアルなスタイルと、ミニシアター系映画などの影響を感じさせるニュアンシーな作風で、多方面の少数派から好評を得た。

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梢はすかと演劇をつくる小規模な集い。2023年『低き楽園』、2024年『どこへも帰らない』を上演。短編演劇をシームレスに繋ぎ合わせるコンセプチュアルなスタイルと、ミニシアター系映画などの影響を感じさせるニュアンシーな作風で、多方面の少数派から好評を得た。

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    遊星Dの公演に寄せていただいた劇評

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『一億人に戯曲を読んでもらう99の方法』書評・感想・反響まとめ

個人出版本 『一億人に戯曲を読んでもらう99の方法』 BOOTH・各地書店で発売中です! お読みくださった方々の声▼岸波龍さま ▼西村紗知さま ▼柿内正午さま ▼池谷和浩さま ▼BOOK READING CLUB ▼文学フリマ札幌9 梢はすか『一億人に戯曲を読んでもらう99の方法』読み終え。昨日の札幌文フリで購入。どういう状況なら人に戯曲を読んでもらえるか、読ませられるか、読まざるを得ない状況に持ち込めるかをマジで99個並べてあって、何回か吹き出した — Ry

    • 『一億人に戯曲を読んでもらう99の方法』発売中

      概要 本文114p 新書判変形(W105×H160mm) 表紙カラー/本文モノクロ 表紙用紙:カラープラン-FS ライトグレー 本文用紙:ソリスト 著者:梢はすか 装丁:コバヤシフミカ 発行:遊星D 印刷:株式会社イニュニック お取扱店舗一覧【関東】 ▼機械書房 ▼PASSAGE ▼本屋lighthouse

      • 『遊星Dのファイヴ・フィンガー・ディスカウント』の振り返りと上演目録(梢はすか)

         あっという間にもうひと月前のことですが、『遊星Dのファイヴ・フィンガー・ディスカウント』無事終演しました。ご来場くださった皆様どうもありがとうございました。今回はとくに、観客の方々のご協力があったからこそ、とても良い上演になったことを実感しています。  そのうえ、西村紗知さんと村上岳さんが公演の感想をすばらしい文章にしてくださり、嬉しい限りです。終演後、会場近辺のデニーズで打ち上げをしていたら、突然三千字超のテキストファイルが村上さんから送られてきました。その文量とスピー

        ¥200
        • 書店演劇『遊星Dのファイヴ・フィンガー・ディスカウント』ライヴレポート(村上岳)

          ▼公演概要 『遊星Dのファイヴ・フィンガー・ディスカウント』 出演:こっちゅん 演出:旦妃奈乃 企画:梢はすか  居心地が悪くて仕方がなかった。役者が何を喋っていたかよく思い出せない。上演中ひたすら手汗をぬぐいながら、本棚に並ぶ背表紙のタイトルを眺めていたが、それはただ目の前の時間をやり過ごすための行為で、いくら眼球を動かしても背表紙の文字はつるつる滑り、意味が全然入ってこなかった。だというのに上演後、店の片隅で息をつきながら、よいものを体験した(この場合「観た」という

        • 『一億人に戯曲を読んでもらう99の方法』書評・感想・反響まとめ

        • 『一億人に戯曲を読んでもらう99の方法』発売中

        • 『遊星Dのファイヴ・フィンガー・ディスカウント』の振り返りと上演目録(梢はすか)

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          夜が明ける――遊星D『どこへも帰らない』評(西村紗知)

          ▼『どこへも帰らない』映像配信ページ(~2024/5/31)  遊星Dのオムニバス公演『どこへも帰らない』は、前回2023年の公演『低き楽園』と同様、シンプルで簡素な言葉から組み立てられた対話劇からなり、そのどれに関してもシチュエーションとして共感しやすいものだった。  だが、それほど理解しやすい対話劇ではなかった。互いに微妙に話が嚙み合わないように、台本は緻密に調整されている。最終的に「行きまっか」と、墓場泥棒と狼人間の三人が鳴き交わすに至る「闖入者たち」が特にそうだっ

          夜が明ける――遊星D『どこへも帰らない』評(西村紗知)

          誰もがふらっと迷い込み、気兼ねなく立ち去れる場――遊星D『低き楽園』評(柿内正午)

          ▼次回公演『どこへも帰らない』(2024/4/19~21)の詳細  雑居ビルの階段を登ると突き当たりの鉄扉が開け放たれていて、そこから外階段で屋上に上がったところに会場のカフェムリウイはある。これだけでもう楽しい。僕が遊星Dの前作『低き楽園』を観たのは夜風がきもちのいい時間帯だった。空間に対して窓が大きくて、アクトスペースは窓側にあって、客席は奥の壁面に沿ってつくられている。空間の中央には段ボールが積まれていて、内側からだと窓の景色が半分以上遮られている。客席から見て左側に

          誰もがふらっと迷い込み、気兼ねなく立ち去れる場――遊星D『低き楽園』評(柿内正午)

          『どこへも帰らない』公演情報

          公演概要遊星D オムニバス公演『どこへも帰らない』 2024年4月19日~21日 Paperback Studio(京王線千歳烏山駅) 作品について深夜から明け方へ向かう時間の移ろいを、プレイリストのように複数の短編劇を繫いで描出しながら、誰しも抱えうる「居心地の悪さ」や「寄る辺のなさ」にフォーカスを当て、孤独な心の持ち主にそっと付き添い、さもなければ散歩をねだる――カウリスマキ映画に登場する犬のような演劇。 キャスト・スタッフ出演:荒若梨緒(テトロウ/劇団MOYU)/大

          『どこへも帰らない』公演情報