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#0 私にとって”認知”とは
こんにちは。ユーです。
今回はタイトルにもあるように『”認知”の重要性』について私の考えを書き記していこうと思います。
では本編です。
認知を重要視する理由
私がなぜこれほどまでに認知が重要だと言い張っているのか。
サッカーにおけるミスの要因は8割が認知・判断プロセスのエラー
これをある時に見かけたからです。
なんでミスをするのか、なんでボールを失ってしまうのか。
それをいろいろ考えながら模索していたところ、この一文を見つけ、スッと腑に落ちたのです。
この一文を見つけた当時はジュニア年代を指導していました。
まだまだ成長段階の序盤にいる教え子を見て、
ミスをするのは、ボールを扱う技術がまだまだだからだと無意識に決めつけていました。
当時の私にはこれが当たり前となっており、認知が疎かだからミスが起きてしまうとは考えていませんでした。
なのであの一文を目にするまでは、ジュニア年代はドリブルを磨けば問題ない、ボールをうまく扱えればミスをしないと思っていたのです。
ですが違和感を感じたキッカケがありました。
普段からボールを扱うのがとても上手で、ドリブルも上手い選手がいました。ですが、試合になると相手にボールをぶつけてしまったり、パスを受けてからの判断が遅く、パスミスなどに繋がっている。
こんな問題が発生していたのです。
よくよくその選手を観察していると、ボールはしっかり見ているが、そればかりを見てしまい、相手やフリーな味方などをあまり見ていなかったのです。
それに気づいてからは、
たとえ足元の技術が高くとも、認知能力が低いと、その技術力が最大限生かすことができず、試合で活躍できなくなってしまう。
こういう考えに変わりました。実は認知のほうが大切なのではないかと思い始めたのです。
認知について調べまわった
認知の大切さに気付いた私は、書籍やYouTube、インターネット記事などあらゆるもので認知に関することを調べました。
だがこれといったヒントは得られませんでした。
「遠くを見たほうが良い」
「スペースを見たほうが良い」
「味方の場所を見たほうが良い」
これくらいです。
これらはサッカーを15年以上プレーしてきた自分の経験からでも分かっていることでした。
ですが、見つけた数少ないヒントと自身の経験を振り返ったときに、私が行き着いた結論が、それまでも薄々大切だと感じていた「見る」習慣です。
見る習慣がない選手はボールだけを目で追ってしまう、いわゆるボールウォッチャーになってしまい、相手のプレスを感じることができず、いざボールを受けた時には近づいてきた相手に驚き、ミスをしてしまうのです。
もし認知の習慣が身につけば、選手たちのミスは少なくなり、プレーが変わるのではないか。
このような期待を持ち始めたのです。
それからは、ゲーム形式のトレーニングの割合を増やし、まずは「認知の習慣」を身につけるのを目標に指導し始めました。
「認知の習慣」
最初に取り組んだのは、「見る」という動作の習慣化。
身体の向きや見るタイミングをプロの試合を分析したり、自分の経験を振り返ったりしました。
姿勢
その中でも最初に注意し始めた習慣の一つは「姿勢」です。
基本的に普段から猫背の選手は、良い姿勢の選手に比べ、視野の広さが違います。
プレーする時は良い姿勢で、視線を高めに保つこと。
これを教え子に伝えて、尚且つボールを保持する時やコントロールする時なども自分の前に足裏でボールを触ると自然と目線が上がるとも伝えました。
自分の少し前で足裏を使ってボールを扱おうとすると、自然と胸を張った姿勢に近づきます。
これはディフェンダーの選手には特に効果的でした。(デゼルビも足裏でボールをコントロールするメリットを解説していました。)
足裏で扱う以外にも、自分の触れる範囲に常にボールを置いておくことも大事です。
すぐに触れる場所にボールがあれば、ボールを常に見ている必要がなくなるからです。
身体の向き
またオフザボールのときは、特に身体の向きに対して指導していました。
「サイドの選手はボールホルダーを視野に入れつつ、ピッチをなるべく広く見れる向きにする」
「中央の選手は左右どちらにも対応できる身体の向きで、背中側は首を振って確認する」
このように伝え、適していない身体の向きをしている選手には都度確認していました。
「身体の向きはどんな向きが良い?」
こんな感じでです。
タイミング
タイミングに関しては、今思えばざっくりでした。
自分が動いている時
パスが出る前
コントロールした直後
ですが、これを伝えただけでもプレーに変化が起きた選手は少なくありませんでした。
習慣になってから
粘り強く、身体の向きと見るタイミングを注意し続けた結果、ボールを扱う技術がそこまで得意でない選手たちが良いプレーを続出するようになりました。
ボールを受ける前に相手を見るようになった選手は、ボールを失う可能性が格段に下がりました。
なぜか。
パスかドリブルの判断を間違えなくなったからです。
相手のプレスが早ければダイレクト。
相手のプレスが遅ければ前向きにコントロール。
フリーならドリブル。
この判断を“認知”によって間違えなくなり、実行するプレーが適切なプレーになったのです。
もちろん、元から足元の技術が高かった選手は感覚で実行するプレーが減り、パスとドリブルの判断が良くなったことで、一段と良い選手になりました。
全てが完璧になったわけではなかったですが、ボールをぶつけてしまうこと、コントロール際で奪われる数は少なくなりました。
指導のアプローチは間違っていませんでした。
この経験が自信と確信に変わり、それ以降は認知を重要視するようになったのです。
現在置
それから数年の時が経ち、今では違うクラブチームに私は移籍しました。
そこは、かつての私を遥かに凌駕するレベルで“認知”を重要視しているチームです。
そのチームに移籍した私は、さらなる自身のレベルアップのため経験を積んでいます。
そこで得た新たな経験をこのnoteというプラットフォームを経由して沢山の方に届けられたらと思います。
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ユー
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