オカン百景
いきなり意味不明度の高めなタイトルで始めてしまってごめんなさい。
悪意は一切無いこと、そして「オカン」という言い方に関しては、私なりのある種のリスペクトと好意の表れであると理解していただきたい。
「オカン」というのは本当にすごい生き物だと思う。
「生き物」と表現するのも、もはや自分と同じ「人間」って括りにしてしまうのが申し訳ないからだ。
かといって「オヤジ」がすごくないわけではない。
「オヤジ」も自分からすると異次元の最強生物。
自分からするとこの異次元の領域にいる2つの最強生物について今日は書きたい。
気づいて欲しい、ちょっとボケている。
スベっているかもしれないがボケている節がある。
暇つぶしの読み物として、あまり真剣にとらえすぎず、一読いただきたい。
指導者という立ち位置は独特だ
まず改めて私が誰であるか。
「水泳個別指導FORMS」の代表をしている。
水泳は9割がスイミングスクールで集団指導を受けるので、私がしているのは隙間産業だと思う。
こじんまりやってたら、もう数年経ってしまっている。
開業当初幼稚園児だった子が中学生になったりしていて、人生の速度感に驚いている。
自分ではすごくゆっくり時が流れているのに、ふと振り返ると速い。
ゆっくりと時間が流れているのは過ごす時間が濃いからだと思う。
そして、日々それなりに新しい刺激があるからだと思う。
小学生の頃の夏休みは長く感じた。
永遠に夏が続くかのように1ヶ月が流れる。
似たような感覚が、ここ数年続いている。
とにかく1ヶ月、1年がたまらなく長い。
私のこの時間感覚を形成する大きな要因はやはりレッスンに来てくださる個性豊かな子どもたちとの関わり。
*基本的に子どもはちゃんと関わると全員個性豊かすぎて、「普通の子」っていない気がする。
そして彼らを育てている最強生物「オカン」たちとの関わりだ。
指導者という立場は独特で、ほどよい距離感で親子を眺めることができる。
最強生物「オカン」及び「オヤジ」ほど深く子どもには関わらない。
最強生物とて教えることが難しいこと、教育することが難しいことがあり、
その一端を委託していただくような立場だ。
数年間に数えきれないほどの親子を見てきた。
特に競泳の場合は共倒れしてしまう親子や、絶妙な関係性を保って子どもがぐんぐんとレベルを上げていく親子もいる。
言語化不能、再現性無し
なんとなくの傾向はつかめている。
膨大な数の親子を眺めてきたから、こういう関わり方、会話の感じ、介入具合だと大体どんな感じになるとか。
でも、これは感覚的で言語化が不能な傾向。
肌感覚でわかっているだけ。
なので、こうすると良いですよ!と言える範囲と言えない範囲の差が大きい。
これまでの関係性や性格や日々の環境など関係要素が多すぎるのも、複雑にしている要因だと思う。
下手に言えないし、家族Aが上手くいっているから家族Bでも上手くいくとも言えない。
大変歯がゆい。
力になれているのだろうかと、苦悩する日も多い。
事例は参考にはなると思うし、参考にして、試して、失敗して、また試して。
その繰り返しを日々高速で回すからこそ最強生物になっていくのだと思う。
リスペクトしかない。
やはり最強生物
そして「オカン」たちが回すこの試行錯誤はほぼ24時間年中無休で続く。
成人までと考えても20年続く。
大学進学率は56%らしいから、半分は22年くらい続く可能性もある。
尋常ではない。
強すぎる。
成長過程に合わせて関わり方も変わっていく。
それに適応していく。
「オカン」たちは無意識かもしれないけど、すごいことをしている。
オカン百景
この地球上にはいろんな「オカン」がいる。
コミュニケーション、育て方、距離感、考え方、膨大な数の要素が組み合わさって一人の「オカン」が形成されている。
そんなオカンたちにもやはり共通点はある。
そこまで頑張れる原動力は一体なんなんだろうか。
愛情とかそういう言葉で簡単に表現できるものではないのかもしれない。
オカン百景。
どのオカンを見ても感じる共通した「それ」はなんなんだろうか。
*もちろん、世の中のすべての「オカン」と子どもが上手くいくわけではなく、残念ながら様々な問題を抱えてしまう例はある。
そこに関して今回言及できていないことはご容赦いただきたい。
共通した「それ」を言語化できようとできまいと、今はどうでも良い。
明日からまた自分がどう最強生物に貢献するかを考えたい。
「最強生物」と表現しているが、ちゃんとわかっている。
めちゃくちゃ悩まれているということも。
だからこそこれからも指導者という、一旦冷静になれる立場からの対話を大事に関わっていきたい。
親子の関係性というのは子どもの成長にすごく影響する。
自分ができることは少しのガス抜きや、ほんの少しのきっかけにすぎないが、何ができるか日々考えていきたい。
指導者から眺める、「オカン」という最強生物。
これからもご縁に感謝し、「オカン」たちへの飽くなきリスペクトを感じながら仕事をしよう。