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RTAをやりたい人に語りたいRTAの始め方~基本編~
初めましての方は初めまして。YUSAMAと申します。
早く内容が見たい方は最初の見出しまで飛んでください。
最近RTA走者の増えるペースが加速しているのを感じ取っている一方、敷居が高そうに感じている方がいそうなので今回は新規走者が始めやすいようにこんな記事を書かせていただくことにしました。
この話は分かりやすくするために下記の三つの記事に話を分けて話していきたいと思います。この基本編ではRTAを始めるための基本的なことを解説していきます。
・基本編(イマココ)
・配信,録画編
・お役立ち情報編
というわけで本編スタートです。
RTAとは(再確認)
この記事をご覧になっている時点でRTAについてはご存知かと思いますが改めて確認させていただきます。
まず、RTAとはゲームのやりこみプレイの一種で『Real Time Attack』の頭文字をとった略称でその歴史は意外と古く2000年代初頭までさかのぼります。海外では『Speedrun』と呼ばれており、日本と海外で呼称が異なるのがポイントです。
RTAはゲームを素早くクリアする、または一定の条件をクリアするまでの実時間を競います。TA(タイムアタック)との違いは主にここにあります。TAはIGTと略されるIn Game Time(ゲーム内時間)で競うのですが、RTAはReal Timeで競います。
そのためRPGで言えばリセマラ(リセットマラソン)にかかる時間、アクションゲームであればポーズ中の時間なども計測区間に入るのでTAより多くのことを考えながらプレイする必要があります。
ゲームが下手だけどできるの?
できます
詳しくは『RTA走者はゲームが上手くないとなれないのか』という記事にて書いてあるのでお暇な方は読んでみてください。
ランキングってどこで見れるの?
主にwikiや記録集積サイトを利用してランキングを管理、閲覧します。
集積サイトもいくつかあるのですがおすすめは『Speedrun.com』というサイトです。日本人含め多くのプレイヤーはここを利用しています。
Speedrun.comについては『RTAPlay!』というサイトで詳しく解説されているので詳しく知りたいという方はそちらをご覧ください。
一応本記事でも下の方で解説しますのでそちらもご覧ください。
RTAに必要なものって?
RTAに必要なものは大きく分けて4つです
・ゲーム
・キャプチャ機器
・録画または配信機器
・タイマー
こう見ると一見ハードルが高そうに見えますが実は簡単な構成なら下記のこれだけで上記の4つが十分そろいます。
(例)ゲーム機がNintendo Switchの場合
・Nintendo Switch
・スマートフォン(以下スマホ)
「あれ?2つしかねーじゃん」と思ったと思います。実はこれだけでRTAは走れてしまうのです。
一つ一つ解説すると
・ゲーム機→Nintendo Switch
・キャプチャ機器→スマホ
・録画機器または配信機器→スマホ
・タイマー→スマホ
キャプチャ機器については実はほとんどのゲームで直撮りで一切問題ありません。なのでスマホで十分となります。
次に録画機器は直撮りならスマホのカメラアプリで問題ないので十分です。
最後にタイマーはスマホの編集アプリ等で後入れしても問題ないですし、スマホが二台あるならカメラにスマホのストップウォッチを映り込ませとくだけで十分です。
実際スマホのカメラでRTAを走っている方も多くいます。なので初めからキャプチャボードなどをそろえる必要は一切ありません。
記録ってどうやってランキングに載せるの?
今回はSpeedrun.comに限った話で話していきます。
まずSpeedrun.comにアクセスすると英語がばぁぁぁっと出てきます。しかし落ち着いて右上のイギリス国旗のマークをクリックしてください。そうするといろいろな国旗の中に日本国旗があるのでそれをクリックすると言語が日本語に変わります。
(画像はspeedrun.comより引用)
そして右上の『Sign up』をクリックするとアカウント作成画面が出てくるので必要情報を入力してアカウントを作成してください。
これで記録をランキングに載せる準備が整いました。
次にゲームのリーダーボード(ゲームのページ)を探すのですがここで一つ注意点があります。ゲーム名はすべて英語です。
例えば『スーパーマリオブラザーズ』は『Super Mario Bros.』ですし『ゼルダの伝説』は『The Legend of Zelda』です。Wikipediaでゲームのページを見つけた後に英語版に切り替えるなどして英語のタイトルを探しましょう。
それとリーダーボードはシリーズごとにまとめられているのでシリーズ名で検索するのもありです。
そしてランキングに載せるためには記録を申請する必要があります。これはモデレーターと呼ばれる人たちがレギュレーション(ルール)に違反していないか、記録が間違っていないのを確認するためです。
ちなみにあくまでも上記の二点の確認だけなので遅すぎて申請を拒否されることはほとんどありません。
記録の審査はは早いと当日中、遅いと2,3週間ほどかかります。これはモデレーターの方がどれだけ見てるかによって変わります。申請の結果はサイトの上のほうにあるベルマークのアイコンで開ける通知のところに来ます。
具体的な申請方法
ページを見つけて実際に走ってみたら記録を申請してみましょう。
ここで一応レギュレーションの確認方法を解説しておきます。ランキングの右上のあたりにある『View rules』というものをクリックすることでレギュレーションが出てきます。
『Game Rules』と『Category Rules』の二項目がありますがGame Rulesはそのゲーム全体でのレギュレーションが、Category Rulesはそのカテゴリーでのルールが書かれています。たいていの場合英語ですが適当に翻訳ソフトにでもぶち込んでおきましょう。ちなみにおすすめはDeepl翻訳です。
そしたらいよいよ申請です。今回は『スーパーマリオワールド』の『No Starworld』というカテゴリーを例に解説していきます。
まずランキングの右上にある『Submit run』というボタンをクリックし、申請用のページに移動します。
そしたら下の画像のようなページに移ると思うので必要な情報を入力します。『Optional』と書いてあるものは必須ではありません。
上から順に解説すると
・Category
カテゴリーを選択します。自分の走ったカテゴリーにしてください
・Player
走った人です、Co-op(二人以上)の場合は相手の名前を入力します。
・Time
記録を入力します。『In Game Time』という項目がある場合がありますが基本的には『Time』または『Real Time』という個所に記入すれば問題ないです。
・Region
ソフトの地域を選択できます。北米版などを使用していない限り基本的に日本国旗のやつで問題ないです。
・Platform
機種の選択です。自分の使用した機種を選択してください。ただし機種名は英語なので注意が必要です。(例:スーファミ→Super Nintendo)
・Date
走った日のことです。走った日を選択しましょう。
・Video Link
走った記録となる動画のURLを入力しましょう。Twitterの投稿などでも問題ないですが埋め込みができないのでできればYoutubeなどの動画共有サイトが望ましいです。
・Sprits i/o
Sprits.ioというサイトで取得したURLを入れることで記録がより細かく見れるようになります。詳しくはお役立ち情報編にて。
・Description
何かコメントがあれば記入してみるのもあり。
必要な情報を記入し終わったら『Submit run』というボタンを押せば申請できます。これで以上です。あとは待っていれば審査されます。
さいごに
基本編はこれで終わりです。これを読めばあなたもRTA走者になれます。
これ以降の記事ははプラスアルファの情報になります。しかしプラスアルファとはいいつつRTA走者としてやっていくうえで大事な情報もあるのでチェックしてみてください。
次の記事→配信,録画編