RTAをやりたい人に語りたいRTAの始め方~録画,配信編~
こちらは基本編の続きとなります。まだ読んでいない方はこちらからお読みください
最近RTA走者の増えるペースが加速しているのを感じ取っている一方、敷居が高そうに感じている方がいそうなので今回は新規走者が始めやすいようにこんな記事を書かせていただくことにしました。
この話は分かりやすくするために下記の三つの記事に話を分けて話しています。この録画,配信編では録画や配信のことを解説していきます。
・基本編
・録画,配信編(イマココ)
・お役立ち情報編
というわけで本編スタートです。
配信サイトは何がいい?
現状始めるなら『Twitch』がおすすめです。配信にしやすく、Youtubeより伸ばしやすいからです。また、Raidやホストといった機能があり、視聴者の獲得が他サイトより容易であるという利点もあります。さらに、便利機能も多いのでお勧めです。
現状多くのRTAはニコニコ生放送とTwitchのどちらかで行われていることがほとんどですのでそういう点からもTwitchはお勧めです。
また、『ニコニコ生放送』もすでにプレミア会員だよという方にはタグの優秀さなどを加味するとこちらもお勧めです。ただし、プレミア会員出ないと連続で30分までしか行えないなどの制約もあるので注意が必要です。
直撮りで物足りなくなったら...
やはりスマホのカメラじゃ物足りなかったり見にくかったりしますよね。そこで登場するのがキャプチャボードです。キャプボとも略されるキャプチャボードとは簡単に言うとゲームの画面をPCに取り込むための機材です。
キャプチャボードはソフトウェアエンコードのものかハードウェアエンコードものか、パススルーの有無や解像度、PC接続ができるかなどなど購入する際は用途や環境によっていろいろなことに注意する必要があります。
キャプチャボードの選び方
ここからはキャプチャボードの選び方、おすすめ製品をお伝えします。尚、筆者は過去にキャプチャボードの選び方で二度失敗しているのでそれなりの説得力はあるとは思います。ただし、お勧めする製品の中には私が使用したことのないものも多く含まれるので購入される際はくれぐれも自己責任でお願いします。
選び方その1「録画方法」
これはものすごく大事です。現在一般に流通しているキャプチャボードにはSDカードを刺して録画するもの、PCに取り込んで録画するものの2種類があります。配信を行う場合必ずPCに取り込めるものを選んでください。
なぜかというとキャプチャボードのみで配信を行えるものもありますが、RTA配信ではほとんどの場合タイマーを入れたりいろいろと入れるからです。そのためRTA配信を行うためにはほとんどの場合、PCに取り込めるものである必要があります。
ただし配信できるほどPCのスペックがない、そもそもPCがないという方はSDカードなどを刺して録画を行うタイプを買うか、PCの購入をお勧めします。
選び方その2「接続端子」
はい。これもすごく大事です。まずはゲーム機との接続端子ですがレトロゲームなどに使われるRCA(三色のやつ)、最近の主流であるHDMI。ほとんどの場合この二つのどちらかですがどちらなのかをはじめに確認しましょう。
例えばSwitchであればHDMI、スーファミであればRCAというように間違っても違う端子のものを買わないようにしましょう。
そしてもう一つ接続端子で気を付けるべきことがあります。PC側の接続端子です。現在販売されているキャプチャボードはPCIExpress(いわゆるPCIEスロット)で接続するものとUSBで接続する二種類があります。また前者を内蔵型、後者を外付け型と呼ぶこともあります。
こちらは複数のPCにつないだりノートPCで使用する場合はUSBのタイプ、一台のデスクトップPCでずっと使う場合はPCIExpressというように選びます。間違ってもノートやPCIE端子に空きのないPCを使用している人はPCIExpressで接続するタイプを購入しないようにしましょう。
選び方その3「値段」
ここはものすごく難しいところです。キャプチャボードをAmazon等で調べると1000円台のものから出てきます。ここは自分の予算とにらめっこしてください。ただ、確実に言えるのは「1万は出した方がいい」ということです。なぜかというと、一万を下回るものは安定性、解像度などで不満が出ることがほとんどだからです。ただし、それを承知のうえで購入するならそれもありだと思います。意外と動くものも少なからずありますよ。
おすすめのキャプチャボード
結局おすすめは何?と思った方のために私が個人的にお勧めするキャプチャボードを紹介します。
I-O DATA「GV-USB2」
RCA端子のキャプチャボードならこれを買っとけと胸を張って言えるくらい多くの方が使っているものです。価格もそこまで高くなく、お勧めです。
I-O DATA「GV-USB3HD」
I-O DATAさんのでこんどはHDMI版です。これも安定性などを考慮してもとてもよく、非常にお勧めできるものとなっています。筆者も使用しています。決して安くはないですがおすすめですので是非ご検討を。
I-O DATA「GV-HDREC」
またI-O DATAさんかと思われるかもしれませんがそれくらいお勧めしたいメーカーさんなんです。こちらはPC接続不要なタイプとなっています。また、これ一台でRCA端子も録画可能です。録画でしか使わないという方にはお勧めしたい一品です。
AVerMedia「GC550 PLUS」
AVerMedia?どこ?と思われたかもしれませんが台湾発のキャプチャボードやWebカメラなどのPC周辺機器を販売している会社です。こちらはお値段が非常に高いですが、その分4Kのパススルーなどとても良いものになっています。いつか使ってみたい。AVerMediaさんもとても良いメーカーさんなのでおすすめのメーカーさんです。
私が紹介するのは以上ですが、ほかにもいいものはたくさんあるので詳しい人に聞いてみてください。
おすすめの録画,配信ソフト
PCで配信するとなったら配信や録画ソフトが必要になりますよね。その際いろいろなものがあって困ると思うので紹介していきます。
OBS Studio
いわずと知れたド定番です。無料にもかかわらず多機能なので配信していて困ることはないでしょう。特にTwitchでは、OBSのみで様々な情報の閲覧や編集ができるのでTwitch配信を行う人には特にお勧めです。
NAir
OBSの派製ソフトの一つでniconicoに特化したものになっています。niconicoで配信を行うことを考えている場合は選択肢のうちの一つに入れてもよいでしょう。
Streamlabs OBS
こちらもOBSの派製ソフトの一つで、配信に便利なサイト『Streamlabs』の機能を詰め込んだものになっています。(Streamlabsについてはお役立ち情報編で触れます)Streamlabsの機能をより便利に使いたいという方にはお勧めですが、OBSの最新バージョンの機能がないなど少しOBSに劣る一面もあります。
XSplit
こちらは有料の配信ソフトになります。無料版もありますが、機能が制限されていたりします。有料な分、便利な機能も多く、ある程度配信に慣れてきてXSplitにしかない機能を使いたい場合は検討してみてもいいでしょう。
結局何がおすすめかといいますと、やはり最初は通常のOBSがおすすめです。無料なので手を付けやすく、使っている人が多いのでいろいろ聞きやすいです。
それと、キャプチャボードにたまについている録画ソフトなども割とおすすめです。なぜならそのキャプチャボードに合わせてあるので安定性にたけています。
そのほかの配信機材
RTA配信を行うにあたっては、ほかにもあると便利なものがいくつかあります。それらを一気に紹介します。
まず、マイクに関してですがまずは普通のダイナミックマイクでいいでしょう。Amazonで数千円程度のものを購入しておけばそこまで間違えることはありません。もっと良くしたいと思うようになったらマイクアームを買ってみたり、コンデンサマイクに変えてみたりしてもよいと思います。
参考程度に私の使用しているマイクを下に張っておきます。
そのほかにも、フットペダルやWebカメラなどあると便利なものはいろいろありますがまずは自分の必要なものを集めましょう。また、購入する際はよく考えて購入しましょう。
さいごに
これで録画,配信編は以上になります。ここまで読めばRTA配信を行う上での基礎的な知識はついたと思います。
次のお役立ち情報編ではRTA走者としてやっていくにあたってあると便利な情報をまとめているので是非ご覧ください。
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