船長を見返したいっ!
ある日、釣りをしていたら、
船長さんに怒鳴られて、
いろんな経験を経て振り返ると、船長の永井に釣らせてやろうという愛情だったんだよね(笑)。
でも永井も当時は20代、反抗というか、ただただ船長を見返したいという気持ちで、勉強したの。
風、海の潮の流れ、魚の習性…。
海底の潮の流れがどうなっているか?
海面近くは潮の流れを感じるけれど、潜水して海底の貝を獲る人は歩いていたりするんだよね。
TVを見ていると海底の藻は一方的に流れるのではなく、ゆらゆら揺れてるわけ。
そこで、海の底は潮の流れがないのかな?って。
上の方は潮に流されるけど、40mくらい潜ると潮は動いていない。
魚の習性で言うと、マダイは食ったら走っていくよとか、メジナとかは食ったら潜って根に持っていくよとか、
インターネットがない時代だから、本を読んだり、TVの画面を通してだったり、
ある日、真鶴でマダイ釣り船に乗ったんだけど。
何にも釣れなくて…。それで水中浮きを使って潮に乗せて動かしてみようとしたら一発で5kgのマダイが釣れたの。
船上で誰も釣れていなかったから、これは何かあるかなと思って…。
そんな感じで潮の流れや魚の習性や経験を踏まえて作った仕掛けが後々の”永井リグ”なの。
服部名人とご一緒する機会があって、その仕掛けを使ってみてくれませんか?と頼んだら、
その日服部名人が爆釣で、”永井リグ”って命名してくれたんだよ。
それまでは釣りが楽しくて続けてきたんだけど、趣味の延長で磯釣りしていたのが、本格的に沖釣り師として活動を始めるきっかけになったの。
そこから真鯛釣りに没頭していき、
コマセが出やすくなるようにステン缶の穴を上に変えたものや、置き竿でも誘ってくれる”誘い天秤”を作ったり、
で週5日ペースで福浦に通っていたら、
よしひさ丸の船長が認めてくれて、
TV取材などが入ると永井を呼べって声をかけてくれるようになり…
釣り師としてのポイントになったよね。