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4タイプ別・鍵盤を弾きたい人の方向性と対策③ピアノ弾き語り/ピアノ歌伴奏者

こんにちは、神野優作(@yusakugodkanno)です。

前回の記事に引き続き、
鍵盤を弾きたい人を4タイプの方向性に分けて、
タイプ別に優先的に修得すべきスキルと知識を紹介していきたいと思います。

今回は③ピアノ弾き語り/ピアノ歌伴奏者タイプの人が修得すべき鍵盤スキルについて述べていきます。

③ピアノ弾き語り/ピアノ歌伴奏者

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ピアノ弾き語りとは、ピアノを弾きながら歌うスタイルのことを指します。
古くはビリージョエルやエルトンジョン、キャロルキング、
曲によりけりですがクイーンのフレディマーキュリーやビートルズのポールマッカートニーなどもこれに当たりますね。
日本でも矢野顕子さんやアンジェラアキさん、
最近ではOfficial髭男dismを始めピアノ弾き語りスタイルのシンガーが増えて来たので、
このスタイルをやりたい方も多いのではないでしょうか。
(ちなみに写真は弾き語りソロアーティスト時代の僕です笑)

ピアノ歌伴奏者というのは、
シンガーが別にいて自分はピアノ伴奏だけ(場合によってはプラスでコーラス)というケースですね。
最近ではあまりこのスタイルのユニットは見なくなりましたが、
スキマスイッチやKiroro、
少し特殊な例ですがカーペンターズなどがこのスタイルに当たります。
これは歌とピアノを2人で分業しているだけで基本的にはピアノ弾き語りと奏法は同じなので、
今回にまとめました。
以降「ピアノ弾き語り」と記載している場所は、
基本この「ピアノ歌伴奏者」のことも含まれていると考えてください。

コードの知識

ピアノ弾き語り/ピアノ伴奏者がまず覚えるべきは何といってもこれに尽きます。

コードをある程度覚えること。

ピアノ弾き語りの場合、
基本的には左手で「ルート」と呼ばれるコードのベースとなる音を弾き、
右手でコードの和音を押さえて伴奏する形式になります。
なので、コードネームを見てそのコードの和音とルートが把握できる必要があります。

Cなら右手はドミソで左手はド
Gなら右手はソシレで左手はソ
といった具合です。

これができるようになれば、
今は楽器.meufretといった無料で歌詞とコードが検索できるサイトもあるので、
それで弾きたい楽曲を調べて歌詞とコードだけを見ながらすぐピアノ弾き語りするという事が可能になります。

伴奏パターン

コードネームを見てコードがある程度押さえられるぐらい把握できるようになったら、
次に身につけるのは伴奏パターンです。

とりあえず最初は四分打ちができればOKです。
四分打ちとは文字通り「四分音符、つまり毎拍コードを打つ」というピアノの基本的な伴奏パターンのことを指します。

ポピュラーミュージックは一部の特殊な例外を除いて、
ほとんどの楽曲に四分音符のリズム(フィール)が入っているので、
どんな楽曲にも違和感なく使えます。
従って最初のうちはコード進行に合わせて四分打ちするだけでピアノ弾き語りはできます。

弾きながら歌うの難しそうと思うかもしれませんが、
手拍子しながら歌を歌う事はほとんどの人ができるはずなので大丈夫です。
それと大差ありません。

四分打ちのパターンに慣れてきたら、
8分、16分、アルペジオ…と伴奏パターンのバリエーションを覚えて増やしていく事で、
聴く人を飽きさせないピアノ弾き語りをする事ができます。

僕のレッスンでは実際に四分打ちで弾き語れるようになったら、
段階的に伴奏バリエーションを増やしていくようにしています。

イントロ・アウトロ・間奏弾き

コード伴奏ができるだけで基本的なピアノ弾き語りは成り立ちますが、
もう一段階上の弾き語りを目指すなら、
メロディ・コード・ベース音を同時に鳴らす事ができるピアノの特性を生かして
イントロやアウトロ・間奏などを弾けるようにすると良いでしょう。

元々原曲がピアノイントロやアウトロの楽曲はもちろん、
間奏でストリングスなどの別楽器が旋律を取っている場合でも、
それをピアノで置き換えて弾いたりすると歌パートとのコントラストで、
平坦なアレンジになってしまいがちな弾き語りを華やかに聴かせる事ができます。

これらをやるためにはコード伴奏ではなく、
旋律を弾く練習が必要になるので、
独立した運指が鍛えられるスケール練習などをすると良いと思います。

また、より高度な方法として、
アドリブ(即興演奏)のためのスケールの知識とスキルを身につけることで、
即興的に間奏やイントロ・アウトロをピアノソロで伸ばしたりするようなアレンジも可能になります。

タイム感(リズム感)はケースバイケースで

タイム感(リズム感)はどういうスタイルの演奏であっても良いに越したことはないのですが、
1人でピアノ弾き語りをやる場合はバンドのプレイヤーほどのシビアなタイム感は必ずしも必要ではありません。

むしろ弾き語りは多少のテンポの揺らぎがあった方が心地良く聴こえる場合があります。
場合によってはテンポフリーにするのも表現の1つです。
「1人であること」の利点を生かしましょう。

歌とピアノ伴奏が分業のデュオの場合でも、
ピアノ伴奏はあまりガチガチにテンポ通り弾こうと思わずに、
歌の呼吸に寄り添うイメージで弾いた方が上手くいきます。
これも歌の表現に合わせてテンポの揺らぎが起こった方が気持ち良く聴けたりします。

ただし、
あまりにもフラフラしたリズムでは逆に聞き手に不快感を与えかねないので、
ある程度のタイム感は身につけた方が良いです。

また、例えばOfficial髭男dismのような
バンドの中でのピアノボーカルという立場の場合は、
バンドのプレイヤーレベルの正確なタイム感が必要になります。

自分の目指すスタイルに合わせたタイム感の修得を心がけましょう。

まとめ

以上、ここまで紹介してきたのが、
ピアノ弾き語り/ピアノ歌伴奏者に当てはまるタイプの人が修得するべきスキルと知識です。

上に記載しているものほど修得の優先度は高くなりますので、
本記事を参考に自分は何から身につければ良いか確認してくださいね。

逆に、
クラシックピアノやジャズピアノ奏者がやっているような、
歌が無くピアノ1本のみで曲が完結するような演奏スキルや、
バンドのプレイヤーが身につけなくてはならないシンセの扱い方や音色作りの知識とスキルなどは無くても弾き語りやピアノ歌伴奏はできるので、
その辺は後回しにするか身に付けなくても構いません。

ただし、弾き語りだけでなくインスト曲を演目に組み込みたいとか、
Official髭男dismのような鍵盤ボーカルで曲によってシンセも使いたい
というような場合は、
ソロピアニストやバンドのプレイヤー的な知識とスキルも必要になってくるので、
それらの分野も適宜学んでいくと良いと思います。

これらを修得していくためにどんな練習をしていけば良いのかは、
また少しずつ記事にしていきたいと思いますが、
すぐに知りたい!学びたい!という方は、
ぜひ僕の元に習いに来て頂けたらと思います!
↓↓↓

それでは今回はここまで。

次回は4つ目のタイプ、
④ソロピアニストが優先的に修得するべき鍵盤のスキルや知識について触れたいと思います。
お楽しみに!

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