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明治学院大学の美しいレトロ建築(近代レトロ建築-20)

白金、高輪を含めた一帯は、江戸時代に大名屋敷があった名残りで町割の区画が大きく、旧白金御料地や聖心女子学院、明治学院、東京大学医科学研究所などの教育施設が一帯となって都内でも指折りの緑の多い地域を形成しています。

その白金にある明治学院大学は1863年創設のヘボン博士の英学塾「ヘボン塾」から始まり、日本最古のキリスト教主義学校(ミッションスクール)といわれています。建学の精神「キリスト教による人格教育」のもと、創設者ヘボンが生涯貫いた精神 “Do for Others(他者への貢献)”を教育理念に掲げています。

….とありますが、さすが場所柄といい、古い表現ですが「ハイソな街」に「ハイソな大学」という雰囲気を醸していました。この記事が、読んでいただいた皆さんの街歩きの「ガイド&マップ」となったら嬉しいです。健康のためにも歩きましょう。


マップが見えない方(iPhoneのsafariでは警告が出る)はこちらのリンクから。

最寄り駅は白金台駅です。有名建築なので見学者も多いようで、守衛所も手慣れたもので、記帳してスムーズに校内に入れました。

明治学院大学 礼拝堂 (白金チャペル)

竣工年:1916年(大正5年) 設計:ヴォーリズ
明治学院のシンボルでもある礼拝堂は、ヴォーリズによる設計でヴォーリズ自身の結婚式に使われたことでも知られる名建築です。昭和6年に両袖の増築工事が行われました。

明治学院大学 礼拝堂 (白金チャペル)
明治学院大学 礼拝堂 (白金チャペル)
明治学院大学 礼拝堂 (白金チャペル)

3枚目の写真に少し写っていますが、島崎藤村の歌碑が礼拝堂の傍に建てられていました。

島崎藤村歌碑

礼拝堂の裏手に卒業生でもある詩人で小説家だった島崎藤村作詞、自筆による校歌碑(昭和12年建立)が建っています。碑には校歌の歌詞が刻まれています。

島崎藤村歌碑

明治学院大学 インブリー館

竣工年:1889年(明治22年) 設計:片山東熊
明治学院が開校した際、アメリカ木造住宅の様式で宣教師用の住宅が建てられました。都内に残る宣教師館では最古で、長く住んだインブリー博士の名にちなんでいます。

インブリー館
インブリー館
インブリー館

明治学院大学 記念館

竣工年:1890年(明治23年) 設計:ランディス
当時アメリカで流行したネオゴシック様式の総赤煉瓦、フランス瓦葺の2階建てで、神学部と学院の図書館が置かれました。2階が木造に改築されて煉瓦と木造との連繋構造が美しい建物となりました。

記念館
記念館
記念館

校内少し奥に入ると、ヘボン像があります。

ヘボン像

明治学院大学は、1863年創設のヘボン博士の英学塾「ヘボン塾」から始まり、ヘボンの精神は現在も受け継がれています。ヘボンは世界初の本格的は和英・英和辞典の『和英語林集成』を編纂。この辞典に使われた表記法がいわゆる「ヘボン式ローマ字」のもととなっています。

ヘボン像
ヘボン像

小規模な大学ながら開放的で、ガツガツしたところも見えない雰囲気ですね。こういう大学も良いな…と思いながらじっくり見学できました。


健康と学びの一石二鳥。「自分の足で歩いて自分の目で実際に見る街歩き」を発信しています。記事が「レトロ街歩きのガイド&マップ」となって、読んでいただいた皆さんの街歩きの一助になって欲しいな~と思って記事を書いています。

この記事は、私の「東京レトロ街歩きガイド&マップ」サイトのテーマ別「Th-07今に残る近代レトロ建築」を基に街歩きをしています。記事の内容以外にもAll in Oneのガイド&マップになっています。こちらもぜひ参照ください。


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