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タワマンとの絶妙コントラスト。月島、佃に残る町屋、看板建築(近代レトロ建築-12)
「築地のレトロ建築(近代レトロ建築-05)」の続編になります。築地から、さらに佃大橋で佃に渡り、月島までのレトロ建築を探して歩きました。
佃は佃島と呼ばれ、もともとは隅田川河口にあった干潟を埋め立ててできた場所です。1590年に摂津国佃村(大阪)の漁師たちが、徳川家康の命を受け、江戸へと移り住んで作った街と言われ、ここで江戸名物の佃煮が生まれたといいます。
現代の佃や月島は、昔ながらの下町情緒あふれる街並みと、高層マンションという新旧が混在するユニークな雰囲気を持った地域になっています。
マップが見えない方(iPhoneのsafariでは警告が出る)はこちらのリンクから。
最寄駅の築地駅から明石町の居留地通りを佃大橋を目指して歩きました。
佃島渡船場跡之碑
「佃の渡し」は「隅田川」で最後まで残った渡しでしたが、1964年(昭和39年)の「佃大橋」完成により廃止、江戸初期から昭和に至る約320年間の歴史に幕を閉じました。渡船場の跡の碑が佃大橋の築地側の袂と対岸の佃まちかど展示館近くに建てられています。
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佃煮 天安 (町屋)
築年が昭和初期の町屋です。
1837年(天保8年)の創業で、佃にあって、現存する店舗の中でもっとも古い老舗佃煮屋とのこと。昭和初期の木造建築で、典型的な町家の構えを良く残しています。日除けの太鼓暖簾も絵になっています。佃を代表する町屋です。
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小沢家住宅 (解体されました)
写真は2023年3月でしたが、この記事を書いていて確認したところ、2023年12月に解体されたという情報がありました。贅を尽くした数寄屋造りでしたが、また一つ、佃を代表する貴重な建築が消滅してしまいました。
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佃煮天安や小沢家住宅のある一角は、所々に大正、昭和初期の佃の面影を現在まで残していますので、あちこち路地を歩いて見るのも楽しいです。
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さらに歩き進めると、佃小橋の船溜りの角に住吉神社があります。
住吉神社
住吉神社には家康の御霊が祀られ、歴史を紐解くと
神功皇后三韓征伐の際、住吉三神の御守護により無事達成され、その帰途、摂津国西成郡田蓑島(現 大阪市西淀川区佃)にて、住吉三神を遥拝なさいました。これが大阪佃の住吉の社(現 田蓑神社)の起こりです。天正年間より大阪田蓑島の人々と徳川家康公とが深い関わりを持つようになり、家康公の漁業の傍ら田も作れとの命により、村名を田蓑から佃へと改め、また田蓑の名を残すため神社名を住吉神社から田蓑神社へと改めることとなりました。
その後、家康公が関東下降の際、摂津国佃の漁夫33人と住吉の社の神職平岡権大夫好次が分神霊を奉載し江戸へ下り、寛永年間に幕府より鐵砲洲向かいの干潟を賜り築島しました。そして故郷の名をとり佃島とし、この地に社地を定め、正保3年(1646)6月29日 住吉三神、神功皇后、徳川家康の御神霊を奉遷祭祀しました。これが佃住吉神社の起源です。
佃島は江戸湊の入口に位置し、海運業、各問屋組合をはじめ多くの人々から海上安全、渡航安全の守護神として信仰を集めました。
月島、勝どき、豊海、晴海と埋め立てが行なわれ、その地域の産土神(氏神)として信仰されています。
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佃の鰹節問屋が江戸時代から住吉神社を事業繁栄の守護神として信奉してきました。鰹塚は昭和28年に建立されました。
佃小橋を渡り、月島へ向かいます。
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佃同様に月島も、比較的新しい街並みの中に点々と、そして至る所に昭和初期と思しき看板建築や町屋が見つけられます。高層ビルを背景に町屋のレトロ建築がなんとも言えず絶妙なコントラストとなって、独特の景観を作っています。
酒処 江戸屋 (町屋)
よくネットで取り上げられる町屋です。築年など、詳細は不明です。
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宮本たばこ店 (町屋)
宮本たばこ店も、よくネットで取り上げられる町屋です。築年など、詳細は不明です。
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月島エリアで発見した町屋、看板建築
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もんじゃストリートの路地と看板建築
もんじゃストリートから一歩入ると昭和レトロ感満載の路地が残っています。
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折角なので、もんじゃを食べて帰りましょう。
佃、月島ともに町屋や看板建築の宝庫です。超有名スポットこそないのですが、路地を歩けば現役で普通に暮らしている町屋や看板建築の新しい発見ができるところが素晴らしいです。
この記事は「築地のレトロ建築(近代レトロ建築-05)」の続編です。
また、この記事は、私の「東京レトロ街歩きガイド&マップ」サイトのエリア別「Ar-07築地から佃島、月島を歩く」の一部を抜粋して街歩きをしています。記事の内容以外にもAll in Oneのガイド&マップになっています。こちらもぜひ参照ください。
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